[その1(いでっち)]
いい天気。っていうか暑い。暑すぎ。
11:30からの予選はBコーナーの内側で観戦。500クラスの占有走行の時間だが前半はauを含めトップチームは出てくる気配がない。10分を経過したところで続々とコースイン。立川選手もアタックを開始するとさっそくトップタイムをマーク。25号車の荒選手が一時タイムを上回ったものの、立川選手はすぐにタイム更新。1′24″729で暫定ポールを獲得!
占有走行が終わった時点での順位は、1、25、22、36、18、37、76、100、33、16。33号車は下田選手がアタックして、見事シングル。前回の富士での最大のライバル6号車は寿一選手がBコーナーでスピンをしてしまい、タイムアップできず。11位に終わった。
300クラスの占有走行を挟み、12:10から混走の時間に。竹内選手がほとんどピットに戻ることなく安定したペースで周回を重ねていた。
2回目はヘアピンで観戦しようかと思ったが、あんまり暑いので木陰のあるAコーナーに移動。5分遅れの15:35から予選が始まった。最初は竹内選手がドライブ。後半から立川選手に交替し最後のアタックに向けて最終調整を行っていた。
16:15から500クラスの占有走行。ほとんどコースに出るマシンが無い中で、1号車だけが単独走行を続ける状態が続く。コースインのタイミングを窺っていた各チームは残り10分というところで走行開始。だが路面状況が悪いのか自己ベストを更新するチームはほとんど無い状態。1号車は唯一24秒台を出すが、1回目のタイムを上回ることは出来なかった。チェッカー直前の2周はアタックをせずに余裕の走りで周回し、見事ポールポジションを獲得!初のポールトゥウィンに期待がかかる。
決勝日の朝は薄曇りでかなり過ごしやすい。ヘアピンで観戦。8:20コースオープンするとまずは竹内選手が走る。2位のタイムを出したと思うとすぐにトップタイムを更新。最近立川選手がずっとアタックをしていて、竹内選手がタイムを更新することはあまりなかったように思うので正直いって驚いた。二人とも速いということは、よほどマシンのセッティングが決まっていると言うことなのだろう。
後半は立川選手がドライブ。立川選手の体調が良くないと言う話を耳にしたので、それだけが心配。
決勝は1コーナーで観戦。ヴィッツの決勝で赤旗が出たためスケジュールが大幅に遅れている。14:10からスタート前走行が始まり、各マシンがグリッドに整列。1号車のスタートドライバーはいつも通り竹内選手。気温は29度、路面温度は41度。薄曇りでかなり気温が下がった様子。これでいくらか観戦が楽になったかも。
15:05に20分遅れでローリング開始。ゆっくりと1周してシグナルがグリーンに!1号車はトップで1コーナーを抜ける。その後方で4位の36号車が23号車を抜いて3位に。1周を終えて上位は1、25、36、22、76、30の順。2周目に300クラスのマシンがクラッシュしたため3周目からSCが入った。6周目にレース再開。トップ争いをする1号車と25号車が抜けだし、少し離れて36、22、76が続く。その後ろで37、30、18、8、100、6、39、23までが数珠繋ぎで、抜きつ抜かれつの激しいバトルを繰り広げていた。
竹内選手は15周を過ぎて徐々に25号車との差を広げていたが、30号車が1コーナーで、33号車がBコーナーでそれぞれクラッシュした影響で2回目のSCが入る。19周目でちょうど3分の1なので、ほとんどのマシンがピットインし、ドライバー交替を行うことに。もちろん1号車もピットインして、立川選手に交替したが、前後の車に挟まれてスタートすることが出来ず、コースに復帰した時には4位まで順位を落としてしまった。
SCがトップの車の前につくために、マシンを先に行かせたのだが、ここでアクシデント。ピットインしていない88号車が暫定のトップだったのだが、間違えて先に行かせてしまったのだ。ミスに築き、もう一度後続のマシンを先に行かせて、隊列を整えようとしたところ、トップの88号車がピットインしてしまい、SCは再び混乱。予定外に長いSCランとなってしまった。再スタート前の順位は36、25、22、1、37、18、16、8、76、23、64、35、6、100、39、33、30、88。
26周目に再スタート。25号車が一気に36号車を抜いてトップに躍り出た。1号車の前には300クラスのマシンがいたが、そこは問題なくクリアしてトップ集団を追う。27周目に22号車が36号車を抜いて2位に。1号車はヘアピンで36号車に並び、22、36、1の三つ巴の展開になる。立川選手は29周目に36号車を、30周目に22号車を抜き、そして31周目にはAコーナーで25号車を抜いてトップを奪い返した!後続をじわじわと引き離していく。
立川選手の後方では、35周目に22号車が25号車を抜いて2位に浮上。25号車はその後順位を落とし、表彰台争いからは脱落してしまった。ここでチェッカーの瞬間を見るために、1コーナーからグランドスタンドに移動。47周目にAコーナーで23号車がスピン。そして49周目に最終コーナーで300クラスの多重クラッシュが発生したため、3回目のSC。破片が散らばり、残り周回数が少ないのに回収には時間がかかっている。優勝のチェッカーまでの残り周回数を気にしながら展開を見守る。なんか電光掲示の動きがあやしい。誰も通ってないところで50周から51周に変わった気がするがきっと目の錯覚に違いない。
さて、55周目にようやく再スタートが切られた。1号車と2位の22号車の間には300クラスのマシンが2台。立川選手はそのメリットを最大限に活かし、1台だけすーっと抜け出した。そして22号車に7秒差をつけてファイナルラップ!電光掲示が55周のままなのは気にしないことにしよう。竹内選手もピットウォールの上に立ち上がり、auのメカニックやカメラマンもたくさん集まってきて、チェッカーの瞬間を待ち受けている。そして立川選手の操る1号車が最終コーナーを立ち上がりストレートに戻ってきた!やった!!優勝だ!!!
しかし、なぜかチェッカーフラッグが振られない!!!!!立川選手はそのままのスピードでストレートを駆け抜けていく。なんだなんだ??????電光掲示を見ると55周のまま止まっているようだ。まさかオフィシャルはそれを真に受けて・・・。オフィシャルはかなり慌てた様子で、中途半端な順位の場所でチェッカーフラッグが振られたので、場内は事態がつかめずどよめきが起こっている。そんな中で立川選手はおまけの1周を終えてストレートに戻ってきた。そしてやっと待ちに待ったチェッカー!!今度はゆっくりと周回して声援に応えていた。ダブルチェッカーを受けたマシンもたくさんいたようだが、気のせいだろう。
今回の富士も波乱含みの展開で、auのマシンが最高のコンディションであったとはいえ、最後まで目が離せなかった。絶対勝っておきたかったこのレースをポールトゥウィンという最高の形で終えられたことで、残り3戦を闘うにあたってかなり有利な展開になったのではないだろうか。良いバトルも多く、やっぱり富士は面白い、ということを実感できたレースだっただけに、運営側の不手際で優勝の喜びに水を差されてしまったのが残念である。うやむやに終わらせることなく、責任を追及して欲しいところである。
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