[その1(かもさん)]
現在シリーズポイントトップのauだが、ウェイトハンデが100kgと相当重い。しかし、事前の鈴鹿テストでは1分59秒台だかが出ていて「重くても速い」ことを証明している。問題はチャンピョンを争うことになるであろう、ロックタイトとザナヴィとエッソとの順位か。後はウェイトを下ろしつつ、ポイントを多く稼ぎたいところだ。理想的には4位。
1回目をヘアピン、2回目を逆バンクで眺めた。
ヘアピンで見ていて気になるのはエッソ。ヘアピン侵入でブレーキロックが多発。これはやはりウェイトがでかいのだろう(むろん運転手のスタイルもあるけど(^^;)
auは思ったよりは重そうには見えないが、それでもタイムは上がらない。
2回目予選、やはりあまりタイムは上がらない。上げていないのではなく、上がらないのだろう。
トップグループはARTAが58秒台の前半にぶち込んできた。ウェイトが軽いということと、NSXは鈴鹿に強いということもあるが、それにしても58秒前半か....
気になるロックタイトが2番手。十分に優勝が狙える位置だ。エッソ7番手、ザナヴィ8番手、auは11番手。
しかし、タイムを良く見ると6番手綜警から11番手auまでは 0.1秒の間に詰まっており、ほとんど差が無いといってよい。
どうやら立川選手のアタックのときは邪魔されてタイムが出なかったらしいが、こういう運不運でグリッドが5つ落ちるのか....しかし、こういうときに「ついてない」のが、どうも今年のauという気がしなくも無い。
ベストな結果は、ザナヴィの直後付近でポイントゲットして、4位以下か。
トークショーに登場した立川選手は不機嫌であった。
どうやら予選日のタイムアタック、かなり邪魔がひどかったらしくそれが尾を引いているのか。寿一選手に茶化されながら(?(^^;)笑顔もあるが、いつものトークショーよりは口数少ないという印象。(クルム、寿一、光貞がしゃべりすぎ?(^^;)
異様に遅いペースのフォーメーションが終わり、スタートが切られるかと思ったが、GT300の整列状態が悪かったらしく、もう2周のフォーメーション。3周のフォーメーション後、スーパーダッシュを決めたのはエッソ。なんと7番手からトップで1コーナーを制する。
多くの人が「フライング?」と思ったはずだが、数台に出されたフライングスタートのペナルティはエッソには出されず、これは単に野田選手のスタートが良かったのだ。
しかし、予選で1秒の差があるARTAとエッソ。野田選手のペースは上がらず、張り付かれる。タイヤが暖まってきた数周後には、後ろは7,8台の大渋滞。
しかし、auはそのペースにはついていけていない。これがウェイト。
後ろで数台のバトルになるauだが、あまり無理をせずにレースしているという感じか?
auは1コーナーでの挙動にやはり切れがない。2コーナー立ち上がりで後ろに張り付かれるという感じ。
エッソがスプーンでコースオフ。
後ろの渋滞が解消され、縦長の展開となっていく。
この後、レースは大荒れとなる。黒旗連発、接触多発。ひどいレースだ。
ザナヴィが接触してピットイン、これはauにとってはラッキーか?
ARTAは別次元のレースペースを維持して逃げまくる。ロックタイトは勝ちたいところだろうが、ARTAにはついていけずに2位キープか?
auは混乱に巻き込まれることも無く(もちろんペナルティを受けることも無く)走る。
トムススープラ勢にはついていけないが、FKマッシモからはなんとか逃げているか。この辺のペース維持は現在置かれている状況からすると悪くない。
結局確実に順位を上げて6位フィニッシュ。
思ったよりも上位でフィニッシュできた気がする。(上が勝手に落ちるからだが)
チャンピョンシップポイントはトップ維持。しかし、ARTAとロックタイトがわずか2ポイント差。その後ろはザナヴィが auから12ポイント差、マツキヨがauから 14ポイント差の44ポイントである。
美祢はブレーキがきついはず。それはウェイトが重ければ尚更。
auがチャンピョンを獲得するためには、とにかくARTAとロックタイトの前でフィニッシュするしかない。
立川選手にとって初の全日本チャンピョンの栄光は、決して手の届かない場所にあるわけではない。
それにしても、ひどいレースだった。GT300も含めてフライング3枚、黄旗追い越し3枚、ピット速度1枚、給油中エンジンで2枚、ピットアウト時白線カットで1枚のペナルティが出ている。1台で複数のペナルティを受けているドライバー(チーム)もあり、何やってんだ。と言いたい。
接触もかなり多発していて、見ていてひやりとする場面も多かった。
危険が伴うスポーツなのだからルールとマナーは厳密に守るべきだと私は思う。
auはそんな「汚い」レースをせずに順位を上げ、結果を残したことはポイント云々ではなく、良いことだと思った。
[2001トップ]