レースレポート
Formula-Nippon 第4戦 富士

[その1(かもさん)]

かもさん

予選日

フリー走行

Bコーナー内側。(なぜそんな場所に....(^^;)
えーっと、マシンの挙動は良く見てないので割愛。(ぉぃ)

予選1回目

Aコーナー。
予選1回目はフリー走行の続きのようなもので、セットアップのアジャストをしてくるドライバーが多いはずだ。その中で速めにタイムが出てくれば、予選結果がある程度期待できる。場内放送では「2回目は気温、路面温度が上昇する可能性が....」と言っているが、私はやはり2回目のラスト10分が勝負になるのではないかと思っていた。初夏の日差しの富士だが、夕方になれば気温は下がる。
目に付くところでは、道上選手のサイドポンツーンに「AUTOSPORTS」の文字(車の挙動の話じゃないのかっ)。未だにスポンサー豊富だとは思えないが、それでも少し安心か。

立川選手は私の目にはアンダー病が再発していたように見えた。タイムの上がり方は悪くは無いが....特に良いという印象も無かった。少なくても常に6番までに名前があると良いのだが....
そんなよけーな心配を吹き飛ばすかのようにセッション終盤、その時点でのトップタイムを刻んだ立川選手。仕上がりは悪くないのだろう。まずは一安心。

寿一選手がまったくアタックしてない。そんなに自信を持って富士に来たのか。
最後数周にタイムアタックしてきっちり2番手タイムを出してしまった。もう自分のミスは許されない寿一選手、かなりの気合が入っていると見た。
まあ、実際はフリーでのパンクで走るタイヤが無かったから。ということだったようだが。

トップタイムを出したのは服部選手。開幕2連勝で波に乗るベテラン服部選手はここでもしっかり上位に顔を出してきた。

結果、服部選手、寿一選手、立川選手、荒選手、土屋選手、本山選手。
悪くない、いや良い順位だ....そして今年大注目のトヨタ3人が並ぶ、その後ろに本山選手....あれ? 本山選手がこんなところ???

予選2回目

グラスタ。
案の定気温は下がっているようだ。風も少しある。路面温度はわからないが、おそらく少し下がっただろう。やはり勝負は最後の10分。そう思うと序盤はまったりモードで見てしまう。(^^;
そして、残り10分が訪れた。
既にニュータイヤで出て行く選手も居る。さて、ほんとのタイムアタックだ。

が、しかーし!

金石選手が2コーナー立ち上がりでスピンしてストップ、赤旗が出る。黄旗ではタイムアップできないので、すぐさま赤旗にした判断は正しいだろう。
立川選手が出て行ったのはどのタイミングだったか?ニューで出て行った後だったようだ。タイヤ交換せずにコースクリアになるのを待つ。
残り 7分....ほぼ全車がニュータイヤ、そして最後のタイムアタックという状況になり、コースクリアを待つ長蛇の列がピットロードにできる。
そして、グリーン。ぞろぞろとコースインしていく。そしてタイヤを暖め、遅い車に引っかからないようにしながら、スリップが使える場所を探してアタックラップに向かう。

が、しかーし!!

1コーナーで真っ直ぐ行ってしまったのがユーン選手。これでまたしても赤旗。
またしてもリセットがかかる。そして残りは5分しかない。

5分というと....1分20秒以内のラップタイムだから、運がよければ 3周した時点でチェッカーを受けることは無い。タイヤがおいしいと言われる 4周目はある。が、そこでトラフィックに掛かっては....しかもそこでワンミスすれば、グリッドがどかんと落ちかねない。各ドライバーはその速さもそうだが、冷静さと、集中力を求められる予選となった。いや、それ以上に必要だったのは運か....

しかし、さすがは国内トップドライバー達。上位は軒並みタイムアップを果たし、その中でもクリアが取れた本山選手が本領を発揮しポールを取る。
続くは「アタックラップではなかった、黄旗があったのでやめた」寿一選手、「黄旗でアタックは止めた」という服部選手。

この「疑惑の黄旗」の原因はピットロードエンドで停めたライアン選手のマシンによって出されたはずだ。私はこれを見たとき「あ、予選終了じゃん」と思った。確かに出されていたのは本のひと時、またマシンは完全にコース外にあり確かに危険な状態ではなかったように思えた。
安全のため「止まったらすぐ黄旗出す」という条件反射で出されたフラッグだと思う。「間違い」と言っているらしいが、私はそれを「間違い」とは思わない何かあってからでは遅いのだから。(ほんとに何も無かったら間違いだろうが....)

決勝日

フリー走行

ヘアピン。このフリーでは満タンセッティングなどの決勝を想定したことを試す場合が多いと聞く。ここでのペースはレースに直結するのかもしれない。
寿一選手がべらぼうに良いタイムだす。なんだ? ガス抜いて走ってるのか?(^^;
ここではクルム選手、道上選手、正美選手とタイムを出してくる。この選手たちはレースでは注目か。
7番手に金石選手。「富士男」金石選手は、確かに今までは車に苦労してきた感じが合ったのだが、今回は全てのセッションをまともに走っていて(まー、予選は止めたが(^^;)、得意の富士で本領発揮か。予選は13番手とイマイチかもしれないが、富士は抜ける。
その後ろに立川選手。オリンピックコンドウは少なくても大外しの決勝セッティングではないようだ。

決勝

1コーナー。(見事に全セッション違うポイントで観戦(^^;)
スタートの注目はなんと言っても寿一選手。(ぉぃ)
思い起こせば、2000年の春富士で同じく6番グリッドからスタートした立川選手は、オープニング1コーナーにトップで現れたのだった。その再現を期待する。
(その後毎周1台ずつに抜かれたのは忘れたことにする。ついでに秋富士では例のリミッター事件で最後尾から現れたのも忘れたことに....)

スタートが切られた。寿一選手はやはり意識しすぎかゆっくりと出る。その他は特に大きな動きもないか、立川選手もグリッド通りに1コーナーへ。
レースを引っ張るのは本山選手、ペースは速い。服部選手はついて行くのがやっとか?徐々にその間隔が開き始めた。が、いきなり本山選手ブローしてストップ。
美祢で掴んだはずの流れをここで切ってしまったか....

立川選手の前は道上選手だった。つかず離れずで最初はついていくが、本山選手が止まった後あたりから微妙に遅れ始める。うーん。
しかし、3秒くらいまで開いただろうか、その後はテールにつけてきた。一安心か。

各車、ちょっと早めのタイミングでタイヤ交換が始まった。ここで、寿一選手はエンジンストール。またしても勝負権を無くす。今回は寿一選手のミスではない。
とにかく流れが悪い....速さだけは疑いようが無いのだが....勝てない。(彼の勝利は1998年茂木の1回だけ???)
この流れの悪さ、2000年の立川選手のようだ。(ぉぃ)

ARTAのピットのケチはこれだけではなかった。土屋選手がピットに入り、ピットロードを加速するとなんとタイヤが外れたのである。ころころとメインストレートを横断する主亡きタイヤ....
すぐ外れたから逆に良かったが、高速コーナーで外れたら....と思うと怖いものがある。そもそも、F1を真似して導入されたタイヤ交換だが、タイヤ脱落時のワイヤー(F1では2本入れることが義務付けでは?)ってのは入ってないのか。
見た目だけではない、F1の真似をしていただきたいと思う。

さらにその後、事件は起こる。スープラマーシャルカーがコースに入ったのだ。マーシャルカーを入れること自体は事件ではない。安全のために脱落したタイヤを回収するのだろうと思ってみていた。
が、マーシャルカーはタイヤを回収せず、走り去っていく。しかも、ライン上を通り、ヘアピンまで。
確かにルール上は問題ないだろう。白旗は振られていたし、SCボードが出ていたわけでもないし、救急車やマシン回収の車両がコース内に入ることはある。
だが、適切だったのかは疑問だ。何がしたかったのかわからないし、SC導入と誤解しても不思議ではない状況だった。同日決勝のF4でもまったく同じようなことが起こっていた。PitFMでも言われていたが「なにを考えてるのか解からない」としか言いようが無い。

さて、話をレースに戻す。
立川選手のピット作業は無事に終わり、前を走るのはやはり道上選手。順位は3位争い。ペースがやや不安定であったが、立川選手は道上選手のテールにつけた。
レースは残り10数周....このペース、富士のコースレイアウトなら抜ける。と思った。
しかし、ストレートは道上選手のほうが伸びていて、1コーナーではどうも間隔がある。2000年の富士でトラに譲らなかったあのブレーキングを拝むことができない。

1コーナー、ずばっと切り込んでクリアしていく。攻めてる....それはわかる。
しかし、打開策が見出せないかぁ....と思った矢先。スピンアウトの情報が。(^^;
遠くのAコーナーに赤いマシンが見えた。
がーん。
接触かと思ったが、道上選手は無事なようで、単独のスピンらしい。トラブルかとも思った。そう、その周回の1コーナーはちょっと挙動がおかしかった。
その挙動のおかしさの原因は、車ではなく立川選手自身の心にあったのか。

10周を残してリタイヤ。最低でも4ポイントが消えた。
まあ、攻めた結果だ。しょうがない。と思うことにした。

さて、このレース、4位に入ったのは金石選手だった。目立たない結果かもしれないが、さすが富士男か、予選13番手からの4位は素晴らしい。この躍進は、ピット作業が上手く行っている事もある。チームは完全に上昇ムード。
この流れを断ち切らないで1ヶ月先の鈴鹿東に行って欲しい。


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