
Formula-Nippon 第4戦 富士 トークショー
ステージに永田さん登場。主役の3人は取材で撮影をしているらしく、登場が遅れていた。しばらくして荒選手、遅れて立川選手と土屋選手が登場。立川選手と土屋選手は中央の席を譲り合っている。

- 永田:
- どうもお疲れさまでした。終わりました?無事に、撮影は。荒選手?
- 荒:
- 全然。全然だめです。
- 永田:
- 誰が一番セリフ長かったの?
- 荒:
- 一番(荒選手)二番(立川選手)三番(土屋選手)だったんですけど・・・
- 立川:
- ここまで回ってこないの。全然。
- 永田:
- あ、立川選手のところ行く前に終わっちゃってるの?NGばっかり?
- 立川:
- そうそう。
- 永田:
- でも、とりあえず撮り終えたわけ?
- 立川:
- まだ。
- 永田:
- まだなの?
- 立川:
- だめなの。
- 永田:
- だめなの?目線の位置カンペ出してたじゃない。こうやって。
- 荒:
- 読むとなかなか難しいもんですよね。
- 永田:
- なかなかね。だからアナウンサーの人もやっぱり仕事してるときは違うんだという認識を持っていただければ、嬉しいんでございますが。意外と「マイク持ってしゃべってください」って言われるとしゃべれないですよね。慣れって言うのは怖いものです。でも、三人とも、今日はどうです?良いお天気になりましたし、それぞれ1戦2戦3戦と終わって目的を達したんじゃないですか?第一段階を。土屋選手から。
- 土屋:
- そうですね。前回美祢で運良く3位になれたんで。
- 永田:
- 運だけじゃ来ないでしょ、やっぱり。
- 土屋:
- とりあえず予選走れたのは良かったな、と。走れなかったら全然最後尾だったんで。ほっと一息って感じで。
- 永田:
- でも表彰台だもん。ほっと一息どころか、あの位置ですよ。
- 土屋:
- でも、自分自体は喜びたいんですけど、それよりも周りが、亜久里さんだとかいろんな先輩方がいて、3位じゃあんまり喜んでくれないんで。
- 永田:
- あの人たちは勝つこと知ってますからね。
- 土屋:
- 僕としては「わぁっ」と喜びたいんですけど、ちょっとクールに。「ちょっと良かったな」くらいで。
- 永田:
- 立川選手はもてぎでちゃんと(レース後のインタビューに)来てくれたのに、この間は・・・昨日は(トークショーに)マッチが出てくれたんですけど、立川選手にちょっとメカニカルなことも含めて、気の毒なことしちゃったんだけど、っていう話もあったんですけどね。(リタイアは)あと何周だっけ?2周くらい?
- 立川:
- 2周は切ってますね。あと1周ちょっとくらい。
- 永田:
- もったいない、といえばもったいないよね。
- 立川:
- 突然なんか壊れたみたいで、突然スピンしちゃったんで。最初自分でスピンしちゃったと思って・・・
- 永田:
- またやっちゃったかな!と。
- 立川:
- 「やっちゃった」って。(土屋選手、荒選手から笑いが)「また」っていうのがあれですけど・・・。(苦笑)
- 永田:
- 去年の話ね。
- 立川:
- 「やっちゃった!」と思って、ピット帰って謝ったりしてたんですけど。テレビでも反省してましたし。帰りに空港まで着いたら電話かかってきて、「壊れてた」って。謝っちゃったよ。
- 永田:
- もうテレビにも撮られてるしね。
- 荒:
- あとで自分で壊したんじゃないの?(笑)
- 立川:
- あとからね、まずいぞって、壊しとこって。(笑)
- 永田:
- 荒選手はね、もてぎの時にウィングでね、(車検に引っかかって最後尾スタートになって)気分が悪いんだけどさ。
- 荒:
- そうですね。
- 永田:
- あのお返しがまだできてないもんね。
- 荒:
- 全然できてないですね。っていうかまだタイヤ交換したことないから。
- 永田:
- そうだっけ?!
- 荒:
- しかももてぎの時なんか1周目でピットに入る予定だったのに、1周もできなかったもん。
- 永田:
- 1戦目は雨だったからタイヤ交換しなくて良いんだもんね。ああ、そうかぁ。3回終わってまだ1回もしてないの?
- 荒:
- まだ。
- 永田:
- やってみたいよね。今日は。
- 荒:
- そうですね、是非。朝の練習でちょっと全然調子悪かったんで。
- 永田:
- 今日は走ってれば間違いなくしなくちゃいけないからね。晴れてるから。雨だとやらなくても良いんですよ。レギュレーション上。だけど晴れてるときは必ずやらないと行けないから。
- 立川:
- 初タイヤ交換。緊張するんじゃない?
- 荒:
- 緊張して、ストールしちゃうかもしれないです。
- 永田:
- でもGTでみんなやってるからそれほどでもないでしょ?
- 立川:
- そうですよね、普通は大丈夫なんですけど。
- 土屋:
- でもメカニック轢いてますからね、荒は。
- 永田:
- あ〜。
- 立川:
- 最初の練習で、ど〜んと。
- 永田:
- ほんと、自己嫌悪に陥っちゃうね。
- 立川:
- それで、半車身分くらい手前で停まってたりしましたもん。
- 永田:
- 今日も朝ピットで7時くらいからメカニックの人たちは練習してるんですよ。車押してね。タイヤ交換をいろんなチームが練習してるんですよ。だいたい選手はきちんと停まってからだと6秒弱くらい?5秒ちょっとくらいでみんな替えるんですよ。だけど、きちんとした場所で停まらないと大変だよね。
- 立川:
- 最初の練習の時、1回目は轢いたんだよね。で、2回目はフロントタイヤがリアタイヤの人のところで停まっちゃったの。(笑)みんなメカニックずっこけてたから。
- 永田:
- 目悪いの?
- 荒:
- ちょっと改造したんで良くなってるはずなんですけど。
- 立川:
- しかも、ロックしながら入ってくるんで
- 永田:
- バーン、カンカンカンカンって感じ?
- 立川:
- みんなびびって逃げてましたから。
- 永田:
- 隣のピット誰だっけ?隣はいない?
- 立川:
- 隣はいないですね。先は。だいぶ離れてうちらだから。気づいたらうちらんところでも良いよ。
- 荒:
- かなりオーバーランしないと。
- 永田:
- 本山選手も1回人のピット入りましたからね。(会場爆笑)去年だっけ。去年入ってるよね。中嶋さんのところに本山選手入ってますよ。そういうのありますからね。そういうプレッシャーは全然関係ないでしょ?普段通りやれば問題ないでしょ?
- 荒:
- 普段もちょっと怪しいんで。まじめにやらないとやばいです。
- 永田:
- みんな、ピットのサイン見てて、荒選手ピットに入るときに、大変だよ、スタンドで見てる人は。どきどきどきどきしちゃって。
- 立川:
- みんな注目するから。タイヤ交換に。
- 荒:
- やばいよね。(苦笑)
- 永田:
- あれも慣れちゃえば、っていうか、ぽっといけるもんでしょ?立川選手は。そんなに難しい仕事なの?60km/hくらいでしょ、入ってくるの。
- 立川:
- あとはきちっとしたところに停まる・・・そんなフロントタイヤがリアタイヤのところにまではずれない。
- 永田:
- 何回でも言われますね。1度失敗するってことは。
- 立川:
- 多少ずれちゃうのはありますけどね。
- 永田:
- 10cmくらいはね。でもメカニックが言ってましたね。きちんと停まってくれれば、作業はめちゃめちゃしやすいって。
- 土屋:
- うん。そうですね。
- 立川:
- 構えてもらってるところにぴたっと。
- 永田:
- すーっと入ってきた状態で、インパクトがホイールのナットの前にすーっと入ってくるような位置に停まってると一番しやすいって。コンマ5秒くらい違うみたいですよ。やっぱり。きちっとすれば。自信あります?
- 土屋:
- とりあえず僕は全然大丈夫です。
- 永田:
- 平気だよね。土屋選手はそういうのって全然プレッシャーだとか感じないでしょ?
- 土屋:
- 何も考えてないです。
- 永田:
- あの低い位置で入ってくると、矢印って見えるの?
- 土屋:
- 全然見えなくて、僕は右のフロントのタイヤの人を見て。
- 永田:
- あ、右のフロントの人だけ見て・・・
- 土屋:
- 停まるんですけど。多分失敗一回すると、失敗しちゃだめだっていう意識で失敗しちゃうんですよ。で、失敗したこと無いから大丈夫だと思って何も考えないで。
- 永田:
- 寿一君のスタートみたいだな。(笑)
- 土屋:
- 僕何も言ってないですよ。(会場爆笑)でもね、今回は寿一明るいんで。前回ちょっと疲れてたのかなんか分からないですけど暗かったんで。
- 永田:
- 昨日、2位でしょ?記者会見怒ってたよ。用事もないところにイエロー(フラッグ)が出てたって。なんだあのイエローはって怒ってた。そんなことってありました?ストレートの終わりくらいにイエローが出てたらしいんだけど。
- 立川:
- 「あのイエローが無ければポールだった」って。
- 永田:
- 言ってた。はっちゃんも言ってた。立川選手もそう?アタック中?
- 立川:
- 僕、知らなかった。
- 永田:
- 服部選手と脇阪選手が昨日言ってましたよ。記者会見で。昨日2回目の赤旗って影響しました?荒選手。
- 荒:
- あれはやっぱりみんな影響していると思うんですよ。最後一発行くぞっていうところに。
- 永田:
- あれはアタック中だったですか?やっぱり、新しいタイヤで。
- 3人:
- そうですね。
- 永田:
- あれも、タイミングとして2回って言うのは思わなかったでしょ?一人、だって仲間ですよ。原因作ったの。
- 立川:
- あのね、正直言うとね、僕はあの1回目の赤旗の前にアタック入っちゃったんですよ。一番タイヤ良いところでアタック入ってるところに、金石さんが・・・。
- 永田:
- やってくれた。一応あのアタック入る前に、このステージに金石さんと監督のマッチと二人で来てくれたんですよ。一応プレッシャーをかけておいたの。16秒5くらいいかないと、約束しろ約束しろってかけておいたんですよ。あれが失敗だったかもしれないね。彼にとっては。
- 立川:
- そうですね。けっこう、だから、「何だよ」って思ったんですけど、ちょっとチームメイトなんでね。怒るに怒れないんで。(苦笑)/dd>
- 永田:
- (爆笑)なるほどね。今日朝走った感じは、土屋選手、どうですか?
- 土屋:
- 今日は全然問題ないです。っていうか昨日もあんまり問題なかったんですけど、予選2回目は結局、僕アタックできなかったようなもんなんで。赤旗の問題で。で最後の1周だけクリアだと思ったら、ちょっと行き過ぎちゃって失敗して・・・なもんで、朝は、ああいう車のポテンシャルかなって感じなんですけど。
- 永田:
- ここは抜けるコースですもんね。
- 土屋:
- そうですね。
- 永田:
- うまくスリップ使ってね。チャンスはいっぱいありますよね。立川選手どうですか?今日の朝のフリー走行とこの後の決勝は。
- 立川:
- とりあえず普通に行けば。今回今年の中で一番車も今のところ順調かな。
- 永田:
- 2台とも良いですよね。
- 立川:
- あとはその・・・ちょっと暑いんで、けっこうタイヤとかきつそうなんで、レースの前半後半とかどこに車を持っていくかですよね、セッティングを。
- 永田:
- タイヤ残ってるんですか、今?
- 立川:
- まあ、大丈夫くらいのは。みんな辛いのは一緒だから、その辺を、そのセッティングをどこに合わせていくかで、けっこう大きく変わると思うんで。今、そのミーティングの最中に呼ばれてここ来たんですけど。
- 永田:
- すいません。どうも。でも、昨日も荒選手、1回目の予選の時から非常に暑い時期で、僕らが思っていたよりもタイムがあまり伸びなかったですよね。17秒前半くらいしかいかなかったですけど。スタート位置はそれくらいで、だいたい同じような暑くなるっていうのは、どうですか?厳しいですか?
- 荒:
- うーん、やっぱりタイヤですよね。ちょっと今、こんな朝から怪しい感じが出てるんで、ごーっとちょっと辛い・・・。
- 永田:
- 3人とも出てるの?
- 土屋:
- さっきその話題で。
- 永田:
- あ、そうなの?
- 土屋:
- タイヤが音がするんですよ。流れると。ゴーって。
- 永田:
- BSの本居君呼ばないとなぁ。
- 立川:
- タイヤが悪い訳じゃない。タイヤは良いんだけど。
- 永田:
- タイヤは良いんだけど、なぜかしら音が出る。おかしい。
- 立川:
- ええまあ、暑いとやっぱり辛いですよね。っていうか流れる音ですよね。みんな一緒ですよ。
- 永田:
- うーん、なるほどね。辛い部分があると。それをいかにうまく使うかってことになりますよね。今日は。
- 立川:
- そうですよね。
- 永田:
- タイヤ交換云々っていうのはやっぱり荒選手は流れの中?
- 荒:
- そうですね。僕の場合まだやったことないんで。練習で轢いちゃったりそういうのはしてますけど、実際レースで・・・。
- 永田:
- 失敗はもう経験してるから、あとは成功すれば良いんだからね。
- 荒:
- そうですね。
- 立川:
- 社長怒らせないように。(笑)こっちにもとばっちりが来るから。
- 永田:
- チームを離れても、あ、GTの時に行くわけだね。おまけがね。・・・このあと決勝、ちょっと時間がありますけれども、チームに帰ってミーティングなどしまして、決勝に備えて、きっと良い走りを皆様の前で見せてくれる。応援の方も一つよろしくお願いして、お開きにしたいと思います。どうもありがとうございました。(拍手の中、3人退場)
