
2001/4/8 Olympic湘南 Olympic KONDO Racing Presentation
JR平塚駅近くにあるOlympic湘南で開催される、OlympicKONDOレーシングチームのイベントは13:00から。お昼前からステージの前にはレジャーシートが並び、近藤監督と立川選手の登場を待っている人たちが集まっていた。ステージ横のモニターにはOlympicの新しいCMがエンドレスで流れている。これが茂木のテストの時に撮影していたものかぁ、と眺めていると司会者が登場し、イベントが始まった。
まずはMADOKAさんが登場し、Olympic湘南のイメージソングを熱唱。写真で見るよりもずっとかわいくて、歌も上手だったので、ちょっとびっくり。その後RQも登場し「情熱」を披露する。今回のRQの衣装はOlympic湘南の各専門店でそろえたものだということで、店舗の紹介や宣伝を挟みつつ、話が進んでいった。またRQの最終オーディションがこの会場で行われたということで、オーディションの時の話題も多かった。

次にイラストレーターのスミヤヤスヒト氏が登場し、これまでに書いた絵の話や、近藤監督との出会いなどについて語った。

会場には続いてRQがいつものコスチュームで再登場。ポラロイド撮影会が行われた。そしていよいよ、お待ちかねのトークショーの始まり〜。
- 司会:
- それでは、登場していただきましょう。OlympicKONDOレーシングの監督、近藤真彦さんです。(近藤監督登場)
- 近藤:
- みなさんこんにちわ。(会場騒然)
- 近藤:
- ちょっと出かけてまして、今帰ってきたところなんですよ。
- 司会:
- その足で!ありがとうございます。
- 近藤:
- だからパスポートもポケットの中にあるんで・・・。(ポケットの中から取りだして見せる)
- 司会:
- (ちょっとあわてて)落とさないでくださいね。拾った方、ちゃんと届けてくださいね。近藤さん今日は、特別な方を呼んでくださって。
- 近藤:
- んー、特別でもなくて・・・。
- 司会:
- 特別じゃ無いんですか?
- 近藤:
- まあまあ特別なんですけど。うちのレーシングチームの、とりあえずエースドライバーの・・・。
- 司会:
- とりあえずなんですか?
- 近藤:
- ドライバーとしては若手で、けっこう人気者ですよ。立川祐路を。
- 司会:
- それでは監督の方から呼んでもらえますか?
- 近藤:
- フォーミュラニッポンのOlympicKONDOレーシングチームのカーナンバー、3番、4番あるんですけど、その3号車のドライバーの立川祐路です。
- 司会:
- 立川祐路さんで〜す!(立川選手登場、大きな拍手と歓声。)まあ、座りませんか?
- 近藤:
- (立川選手登場が真ん中の席に座ろうとしたので)俺がセンターに決まってるだろ。なんで立川がセンターに座らなきゃいけないんだよ。(立川選手、笑いながら隣の席に座る)
- 司会:
- では、座って、なごんだ雰囲気でお話を伺っていきたいと思うんですけども。立川さん、よろしくお願いします。
- 立川:
- はい。よろしくお願いします。
- 司会:
- まずですね、3月6日にOlympicKONDOレーシングチームのチーム体制発表会が六本木で行われたということなんですけども、近藤さん、どんな内容が行われたんですか?
- 近藤:
- 2001年の僕のチームのチーム発表があって、チームのパートナー企業の紹介とか・・・もちろんメインはここのOlympicなんですけど、そのほかいろいろあって。あとは一番の目玉としては、いよいよ私がシートを譲るということで、残念ながらと言いますか、僕はもう降りて、今年は絶対に勝てるドライバーをということで、3号車を立川に譲って、そしてもう一人金石勝智を起用しました。
- 司会:
- すごく盛り上がったんでしょ?
- 近藤:
- ええ、そうですね。六本木でやったんですけども、想像以上にマスコミの方々にたくさんきていただいて。その日ちょうど西城秀樹の婚約発表がありまして、僕がインタビューして、フォーミュラニッポンのことを言いたいのに、「西城秀樹さんの婚約発表のこと知ってますか?」って聞かれて、だいたいそのときの記事3割くらいそれでしたね(笑)。
- 司会:
- そのとき立川さんの心境というのはどうでしたか?
- 立川:
- ん〜、まあ去年からいろいろ話は出てまして、でOlympicでやることになって、いよいよという感じでしたね。
- 司会:
- 若いですよねぇ。
- 近藤:
- そんなに若くないですよ。トヨタ自動車が来年からF1に参戦してきますよね。そういうプロジェクトの一環にトヨタ若手育成ドライバーというのがありまして、立川を筆頭に荒聖治、土屋武士というのがいるんですけど、3人とも若くないんですよ。今年25?(立川笑って頷く)25ですよ!
- 司会:
- それで若くないんですか?
- 近藤:
- 25歳っていったらジャニーズ事務所行ったらオヤジですからね。ジャニーズ事務所主役は小学生ですからね。
- 司会:
- そうですよねぇ。じゃあ、立川選手は立派なベテランということで。3月24日と25日に、鈴鹿サーキットでフォーミュラニッポンの開幕戦が行われましたけれども、監督初参戦として、どんなお気持ちでしたか?
- 近藤:
- ドライバーの心境は立川に聞いてもらえれば良いんですけど、監督業っていうのは本当に身体に悪いですね。
- 司会:
- ホームページ見せていただいたんですけれど、胃が痛かったって書いてありましたよね。
- 近藤:
- ええ、ストレスがたまりますね。
- 司会:
- どんな時ですか?
- 近藤:
- いや、何なんでしょうかね。予選の日に金石がちょっとクラッシュしまして、2台揃わなかったっていうのは、けっこう辛いには辛くて。でその車を修復するのに徹夜でですね、鈴鹿でもできる修理じゃなかったんで、トラックで工場まで運んで工事をして持ってくることにしたんですけど、もう夜もやっぱり眠れない。いつ鈴鹿サーキットに戻ってもらうとか・・・ほんとに胃が痛みますね。まあ、スタートしても雨だったんで、本当にこの二人がとりあえず1周して、回ってきてくれるかどうかっていうのが・・・。自分で乗ってると雨でも何でも状況が自分で全部分かるんで、全然心配じゃ無いんですけど、やっぱり僕の分身じゃないですか、僕が「頼んだぞ」って言った二人が乗ってるから、もう1周帰ってくるまでがねぇ。
- 司会:
- もう待ち遠しいっていうか、ハラハラする感じ。
- 近藤:
- 前の日金石がクラッシュしてるでしょ。だから本当に胃が痛い、大変ですよ。

- 司会:
- どうですか?ドライバーとしての立川さんの気持ちは。
- 立川:
- はい・・・。
- 司会:
- 聞いてなかったですか?
- 立川:
- えっ?寝起きなんで。待ちくたびれて寝ちゃったんで、ぼーっとしてるんですけども・・・。
- 司会:
- ははは、開幕戦、天気の方はあいにくのお天気だったんですよね。
- 立川:
- そうですね。僕のほう・・・僕の車が今年新車でやってるんですけど、それの到着がちょっと遅れちゃっていて、テスト走行が満足にできてなかったんで、ちょっと不安なところもあったんですけれども、優秀な人材が集まって車の方を仕上げてくれたんで。予選はそこそこのところに来れたんですけど、決勝の時は雨でトラブルが出ちゃったんで、残念な結果に終わりました。
- 司会:
- でもね、最後までちゃんと走りきって。
- 近藤:
- そうですね。でも、本当にできあがったばかりの車で乗って予選4番手ですから。
- 司会:
- そうなんですよねぇ!
- 近藤:
- ええ。そういう意味ではすごい立派な成績ですよ。最後のチェッカー受ける周では3番手で、トップとの差もコンマ2くらいだったんで、もうコンマ2秒早ければトップにも出られたくらいのタイム差だったんで、今後も見込めますね。開幕戦、彼の方もいろんな不安があったと思うんですけど、そういう意味ではすごいタイムを出してくれましたね。
- 司会:
- お褒めの言葉が出てますよ。
- 立川:
- そうですね、今後も胃が痛くならないように、落ち着いて見てられるようなレース展開を。
- 司会:
- 今月はもう、いよいよ4月の21、22日にもてぎで第2戦が行われますけど、監督。
- 近藤:
- 立川の方は、緒戦でコンピュータのトラブルが出て、エンジンがばらついちゃったりしたんで、コンピュータやエンジン周りを全部工場に持って帰って調べて、どこが悪かったのかレースと全く同じシミュレーションをやって、トラブルの出た原因は分かってきましたし、そういう意味ではコンピュータの同じトラブルは出ないでしょう。立川は茂木、得意なサーキットなんですよ。
- 司会:
- おお!
- 近藤:
- かなり自分でも「行けます」って言ってて、何が一番嬉しかったって、鈴鹿終わって立川と二人で車に乗って帰ったんですけど、その時にも「明日茂木でレースだったら良いのにね」って二人で言ってるくらい気合い入ってたんで、茂木は多分、立川、もちろん金石もね、やってくれるんじゃないかなと思うんで、期待してますよ。
- 司会:
- そんな期待を受けて、第2戦茂木では!
- 立川:
- 前回鈴鹿ではトラブルがありましたけど、それ以外は問題なかったんで。すごく良かったんで、なんか行けるんじゃないのかなぁっていう気がしてるんで、大丈夫です。

- 司会:
- その気合いのままで、行っていただきたいですよね。・・・コミュニケーションなんかは普段どうやって取られてるんですか?一緒にご飯食べに行ったりとかなさるんですか?
- 近藤:
- ご飯食べに行きますよ。まじめな話になっちゃうんですけど、ドライバーだった時代は、ドライバーとしても、みんな他の良きライバルだって意識があるんですけど、チームオーナーの立場で、チーム監督となると、チームの責任を全部自分が背負わなければいけないんですよ。だからこの前のクラッシュした金石の車が、もしかしたらこのまま、見た目は直ってきたかもしれないけど、走らせていいものか悪いものか、走らせてもし完璧に直ってなくて、金石が大クラッシュを起こしてしまったら、その責任は全部僕が負わなくてはいけないんですよ。でもチーム全体としては走らせて欲しいと。でも僕が一言「だめだ」と「危険だ。やめとこう」と「立川1台で行こう」と言う力もチームの監督にはある。その分、プレッシャーもあるし責任もあるんで、チームオーナーとチーム監督とドライバーっていうのは、ちゃんとしたそういう関係を持っていた方が、信じて言ってる。だから立川と、ライバルだったり後輩だったといえば後輩、ライバルだったんですけども、そうじゃなくて僕はチーム監督の立場で、ドライバーはドライバーだ。だからドライバーが行きたいって言っても、「だめだ」って言うのが仕事だと思うんですよ。そういう厳しいことも言わざるを得ない場面も出てくるんで、そういう意味では、ご飯食べに行ってもですね、立川がペペロンチーノ食べるって言ったら「今日はトマト味にしろ」って言うこともできるんですよ。(笑)
- 司会:
- ははは、そういうときも・・・ちょっと大変ですね。
- 立川:
- いろいろ大変です。
- 司会:
- そんなお二人からプレゼントがあるんですよね。(ステージにプレゼントのポロシャツとトレーナー、キャップが運ばれる)ということで、まずは立川さんのプレゼントを出していただきましょう。おお、すばらしいですね。今回立川選手から、なんとこちら!(黒のポロシャツを広げる)これはですね。OlympicKONDOレーシングチームのポロシャツ!3枚。Lサイズなのでみんな着れるんで。これ3枚もいただけるんですか?
- 立川:
- ・・・ええ・・・。
- 近藤:
- (要領を得ない立川選手に)おまえが持ってきたんだろう?
- 司会:
- 皆さんが着ているというこちらのポロシャツを3名の方にプレゼントしていただけるという、太っ腹ですねぇ。
- 近藤:
- これレーシングチームで、ドライバーとかスタッフとかみんな着てるんですけど。もちろんオリンピックの店に来ても売ってないですね。けっこう貴重なものなんで、当ててください。
- 司会:
- では3名引いていただきましょう。さあ、誰が当たるんでしょうか?
- 近藤:
- 男の人なんかが良いかもしれないですねぇ。
という調子でプレゼントの抽選が始まる。立川選手が3枚引いてポロシャツが手渡される。当選者が壇上にあがるまでの間も、近藤選手と司会者の間で話をして繋いでいるときも、立川選手は相変わらず眠そう。
ポロシャツに続いて、トレーナーと帽子の抽選を行う。トレーナーと帽子にはその場で二人のサインが入れられた。近藤選手は紙を6枚手に取って数えた後、なんと再び抽選箱に戻してしまい、会場から悲鳴が!
また、トークショーの前に登場したスミヤヤスヒト氏が再び登場し、額に入ったKONDOレーシングのマシンの絵もプレゼントされた。これも一度抽選された紙を、「嫌いな名前だった」といって箱に戻してしまい、再び会場は騒然。二人目に抽選された立川選手ファンという方に無事手渡されました。
と大盛り上がりだった抽選会もなんとか終了。
- 司会:
- 最後にですね、近藤さんの方からファンの皆さんに一言メッセージをお願いします。
- 近藤:
- 今度のレースはとにかく勝ちにいかなきゃいけないレースなんで、次回の茂木は来られる方は間近で応援していただきたいと思います。もし来られなければですね、テレビで紅い(スミヤ氏の)絵にあったようなOlympicカラーのフォーミュラニッポンのマシンが2台走ってますので、もちろんその1台には立川が乗っています。もう1台には金石が乗っています。監督の席には偉そうに僕が座っていますので、是非テレビの中継を見て応援していただければなぁ、と思います。次回ツインリンク茂木なんですけど、でも4月に何があっても今年中には表彰台の一番てっぺんにのって、立川がのって、僕がおろして、俺がのって「やったぞ!」っていうポーズをとりますので、表彰台にあがるのを見にサーキットに来てください。応援してください。
- 司会:
- はい、ということで近藤さん、立川さん、スミヤさん、本当にありがとうございました。皆さん大きな拍手でお送りください。
- 近藤:
- ありがとうございました。
- 立川:
- ありがとうございました。(3人手を振りながら退場)