レースレポート
JGTC 第7戦 鈴鹿

[かもさん][いでっち]

バックファイア(手ぶれ付き(^^;)

その1 かもさん

予選日

予選1回目

ヘアピン

竹内選手がアタック担当のようだ。積極的に周回しているようだ。
ヘアピンの挙動自体は悪いとは思っていなかった。むしろNSXの方が特に立ち上がりでナーバスという印象だった。実際、レイブリックとARTAがスピンしている。
が、タイムは伸びておらず、下位に沈む....
確かにウェイトは乗っているし、スープラは鈴鹿ではちょっと厳しいというのはあるのかもしれないが、それにしてもスープラ勢の中でも下位....

予選2回目

S字

マッシモ号のタイムは伸び悩んでいるようだ。というか、放送に名前が全然出てこないのでよくわからない。
S字での動きは....う〜ん、別に悪くなさそうなんだけどなぁ。
ただ、アタックラップでの「迫力」は感じられない。

結果最悪の14位....この時点でチャンピョンの可能性は限りなく少なくなった。

決勝日

晴れているが、天気予報では午後から崩れるらしい。荒れた展開でなくチャンピョンが決定することを望む。

ふと予選速報ニュースを読んでいると

ニューシャーシ投入が裏目に

の記述。
なに?ニューシャーシ???なんでこの時期に?
チームとしてはもちろん考えがあってのことだろうが....それによってセットアップをやりなおさなくてはならない状況になってしまったのだろうか?

決勝

曇っているが雨は無い。スタートが切られる。スタートドライバーは立川選手。
しかし、ここ2日間でタイムを上げられていないマッシモ号はやはり決勝でもそのままであった。
32号車に突かれる....マツモトキヨシ、サードらとスープラ揃い踏みのラップを重ねる。これが今のスープラの置かれている場所か....
スープラの集団はその差をあまり広げることなく周回する。

ピットインのタイミングが訪れる。
やや早めのタイミングでマッシモがピットイン。
が、このときどうもコミュニケーションミスが発生したらしい。
場内放送では「cdmaOneを先に入れようと準備していたので、タイヤが間に合ってないです」との情報が....
NSXにも GT-Rにも負けていたスープラ、ニューシャーシに翻弄されたセットアップ、そして自らのミスでピット作業も上手くクリアできない。まさしく悪循環。

レースはNSXが強さを見せ、展開していく....スープラ勢は完全に蚊帳の外か。
レース終盤、マッシモ号は周回遅れにされる。う〜ん、あまり見たくなかったこのシーン。 いいところがまったく無い、そんなレースであった。

チャンピョンは道上選手が取った。彼にとって初めてのビッグタイトル。おめでとうございます。(^^)

今年を振り返る

最終戦はよいレースとはいえなかったので、なんとも後味も悪いが、決して今シーズンは悪いシーズンではなかったのではないだろうか?
確かにシーズン序盤でのスープラの戦闘力云々もあったが、その中でマッシモはよい位置に居たと思う。それはスープラ勢ではランキングトップであることが証明している。
竹内選手とのセットアップの方向性の違いでかなり苦労していたようではあるが、それでもそれなりに二人のドライバーが上手くごまかしながらよいタイムをコンスタントに出せているのはチームとしては、ほっとしたところか。

来年、GTに乗るかどうかは現在ではわかるわけがないが....
GTで活躍する立川選手を来年も見てみたいとは思う。

お疲れ様でした。>FK/マッシモセルモスープラの関係者の方々

その2 いでっち

10月21日(土)

公式予選1回目

小春日和の鈴鹿。朝からヘアピンに行き、サポートレースの予選を見ながらのんびりと過ごす。
GTの1回目の予選は11:51から走行開始。立川選手はスーパーノバのテストから帰ってきたばかり。アタックは竹内選手が行った。が、何か様子がおかしい。場内放送を聞いていても一向に38番が上位に出てこないのだ。金曜日の走行では雨だったから、晴れのセッティングがまだ決まってないのだろうか?それとも何かトラブルを抱えているのだろうか?・・・などと考えている間に20分の専有走行が終了してしまった。マッシモは現時点で12位である。

300クラスの専有走行を終え、12:31から混走で再び500クラスが走行を開始する。ドライバーも立川選手に交代。これで一気に上位に進出!!・・・ということもなく、立川選手は3周走ってタイムをクリアし、竹内選手と交代してしまった。
結局、順位は64、2、100、36、18、16、12、1、6、30。10位まで書いてもまだ出てこない(--;;;。1回目の予選は12位という結果になってしまった。

公式予選2回目

S字に移動して観戦。予選は15:30に開始。竹内選手がアタックするが、マシンのバランスがかなり悪い様子。コースレコードをバンバン叩き出しているNSXとGTRに比べ、スープラ勢はどのチームも苦しそうに走っている。唯一上位に顔を出しているのがNo.36の カストロールトムススープラだけである。他のスープラが調子悪くても、マッシモだけは好調、というのがいつもの予選だが、今回ばかりは本当にどうにもならないようだ。最初の20分間を14位で終えた。

16:10から混走。立川選手もコースイン。その5分後に飯田選手が運転していたNo.100のレイブリックNSXが130Rで横転するという事故が発生。赤旗が出され予選が中断された。幸いドライバーは無事だったがリアサスが壊れてしまったらしい。ポールポジションがほぼ確定していただけに、マシンが決勝に間に合うか心配である。

16:30に赤旗が解除、残り13分で予選が再開された。再び立川選手がマシンに乗り込む。4周走ってピットに入りそのまま予選終了。マッシモは更に順位を落とし、15位で決勝を迎えることとなった。一体何が原因なのか?決勝までに直すことができるのか?こんなに気持ちの沈んだ予選は久しぶりである。

10月22日(日)

フリー走行

8:00ゲートオープン、8:15フリー走行開始、という慌ただしいスケジュール。なんとか最終コーナーに到着。すでに一眼レフを構えたたくさんの人が走行開始を待ちかまえている。強者・・・。
予選速報を読むと、なんとマッシモ号は今回からニューシャーシだと書いてある。チャンピオンの可能性がある最終戦で一か八かの大ばくちに出たということだろうか。その結果は・・・。

ドライバーは立川選手。まず5周走ってピットに戻る。昨日の走りが嘘のように軽快に・・・とはいかず、やはり今日も苦しそう。これは決勝も苦戦しそうである。8:33に再びコースに出てきたが、今度は2周だけして再びピットへ。立川選手は残り5分で3周してピットに入り、フリー走行を終えた。
走行を終えてみると上位5台がNSXである。いったいスープラはどうしてしまったんだろう。マッシモは18位。後ろには2台しかいない。決勝では粘りの走りで10位以内には入って欲しい。

決勝

今レース限りで引退する長谷見選手と関谷選手のセレモニーとパレードの後、13:15からスタート進行が開始された。予選時の車両規定違反により、No.2が最後尾からのスタートになったため、マッシモは14位からのスタートになった。今日のスタートドライバーは立川選手である。鈴鹿の天気は午後から下り坂の予報。天候次第では早い時間帯にタイヤ交換とドライバー交代が行われるかも知れない。

14:00、フォーメーションラップが開始される。鈴鹿の長い1周を終えてグリーンシグナルが点灯。No.21がスプーンでクラッシュし、ピットに入ったため、マッシモは13位でメインストレートに戻ってきた。しかし背後には最後尾から猛烈に追い上げてきたNo.2が迫っている。そして4周目に1コーナーでオーバーテイクされ、あっという間に引き離されてしまった。
序盤から目立っているのが土屋圭一選手の運転するNo.8。8位からのスタートからわずか10周の間に5位まで浮上。周りのマシンよりも明らかに速いペースでトップを追いかけている。中盤ではNo.2とNo.18の激しいバトルが繰り広げられている。11周目に1コーナーからS字まで並走した結果No.2が前に出た。No.8は12周目にNo.16を抜き、4位に躍進。No.2とNo.8の2台の勢いはどこまで続くのだろうか。一方後方はスープラ勢のオンパレード。見ていて悲しくなってくる。
15周を終えてトップはNo.100。予選での大破もなんのその。そのすぐ後ろにNo.64が付いている。No.12、No.8、No.16が単独走行で、No.30とNo.6、No.2とNo.36が接戦を繰り広げている。立川選手はNo.18率いる5台の10位争いの数珠繋ぎの中に絡まっている。

16周目、No.30とNo.6が逆バンクで接触し順位を落とす。立川選手の順位は11位。19周目にNo.1がピットインすると、各チームがドライバー交代の体勢に入る。立川選手は20周を越えるとマシンが軽くなったせいか、調子が戻ってきたように見えるなぁ・・・と思っていた22周目に突然ピットイン。FM放送によるとピットで準備していたのはNo.32のタイヤだったらしい。ピットとの連絡の行き違いで大慌てのドライバー交代。なんと48秒もかかってしまった。しかも西コースでは雨が降ってきたという情報も。再びレインタイヤに履き替え、という最悪の事態にならないことだけを必死に祈る。
上位陣はピットインのタイミングでNo.64がトップに。少し引き離されたNo.100はNo.8に追いつかれそうである。以下、12、16、2、1、36、39、35。マッシモは15位まで順位を落として単独走行を続けている。

予想もしなかった位置で苦戦している38号車を後目に、上位では激しいバトルがあちこちで続いていて、目が離せない状態になっていた。35周目にNo.8がNo.100を抜いて2位に躍り出ると、No.16もNo.12が300クラスのマシンに引っかかったのを見逃さず1コーナーで一気にオーバーテイク。4位に浮上した。道上選手はチャンピオンへの道のりを確実に進んでいる。
終盤No.18が緊急にピットインしタイヤ交換を行ったため、マッシモは14位に。しかしトップに屈辱の周回遅れにされてしまう。こんな最終戦、誰が予想したであろうか・・・。結局No.64が逃げ切ってチェッカーを受けた。2位はNo.8、3位はNo.100、そしてNo.16は4位でチェッカーを受け、道上選手がシリーズチャンピオンの座を獲得した。

2位と3位の車両規定違反の疑いにより最終的な順位はまだ出ていないが、レース自体は非常に盛り上がった最終戦だったように思う。それだけに上位争いに38号車がまったく絡んでいなかったのが非常に残念である。
今年1年を振り返ると、立川選手はアタックドライバーとしての役割も果たし、TIで表彰台の真ん中に立ち、自分のドライビングスタイルやセッティングの方向も確立してきたようである。来年も同じチームで竹内選手とコンビを組み、チャンピオンを目指すのか、それとも別のチームに活躍の場を求めるのか、今の時点ではわからないが、いずれにせよ来年の今頃はシリーズチャンピオンを決めてシャンパンを浴びる立川選手の姿が見られるに違いない。


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