レースレポート
Formula-Nippon 第2戦 茂木

[その1(かもさん)]

その1

予選日(バテさんの誕生日(笑)

夜に茂木入り(最近このパターンが多いな(^^;)
淡々と振り続く雨....

予選結果はぼちぼちという感じか。しかしドライが予想されている決勝での展開は読めない。
聞くと、ラップタイムを出した周の直後にマシンをぶっ壊したらしい。
正直「またか」と思った。(ぉぃ)

決勝日

フリー走行

E席にて観戦。

最初はウェット日差しが強くないので急速に乾くことはない。徐々に、徐々に路面が乾く。単に後を走っている方が速くなるだけのセッションとなった。
しかし、私はここで立川選手のドライでの好調さを知ることが出来た。路面が乾き始め、スリックを履いた後の立川選手のタイムの出方がいいのだ。
周回する毎にトップタイム、1ラップする間に 5,6人が前に入るのだが、次のラップでまたトップ....この繰り返しで数周が進む。おそらくセッティングに迷いがないのだろう。
最終ラップでトップタイムを出すことは無かったが、結果2位。

確かにフリー走行は各チームがどういうスタンスで望んでいるかがわからない。単にタイムが良くてもそれがそのまま決勝の走りに繋がるわけでもない。ましてコンディションは急激に変わり、セッティング云々の問題でもない。ほとんどここでのタイムは意味がなかった。

しかし、それでも私は立川選手の好調さを感じていた。(根拠はあまりない(^^;)

ピットヲーク

久々にピットヲークに行ってみる。
マシンを見ると、実は 2KLアップデートされていた。(雑誌情報では立川マシンに乗るとは書いていなかったのでノーマークだった(^^;)
#ちなみにヤレックマシンはまだ 99L

いろんなところがテープで補強してあるのが気になるが、これが昨日の後遺症か。
スタッフ(コスモ石油ページの編集者)の方に話を聞くと「昨日のクラッシュは問題無く直っている」とのこと。まあ、そうじゃなければ曲がりなりにも2番手タイムは出ないであろう。

決勝

風が結構あるので寒い。日差しはタマにでるが、基本的には曇りか....
7位からのスタートである。状況次第では速めのピットワークと言うのも考えられると思っていた。緒戦はそれ以前のタイヤ選択ミスでタイヤ交換そのもののタイムはうやむやであったが、ピットインのタイミング、そして作業の時間、それはもちろん重要であった。

そしてスタート。動き出しは悪くなかった。しかし、3コーナーのアプローチで寿一にかわされせっかくのスタートをリセットしてしまう。

どうも茂木でレースを見ているといつも思うような気がするのだが、序盤の3コーナーで抜かれるシーンが多いように思える。確かにポジション取りが難しいので、簡単にはいかないと思うが、そこを攻略しないと事実上のグリッドがひとつ後になってしまうのは問題だと思う。

しかし、ペースは悪くない。いや、むしろ速い。
レースはクルムをかわしたトラが逃げる。ファーマンのペースが上がらずにじりじると下がる。

立川選手はファーマンに簡単に追いついた。しかし、ここからが長かった。
抜けない茂木....個人的にはラップタイムで 2秒近い差がないとコース上でオーバーテイクは無理であると思っている。(ミスがない限り)
しかし、立川選手はこの時点のファーステストをトラと交互に出しつづけながらファーマンにプレッシャーをかけている。
しかし、ファーマンは冷静。オーバーテイクポイントである90度手前のダウンヒルストレートでイン側をきっちり(ある意味極悪に(^^;)押さえる。
立川選手は、アウト側で追い付き、並び、少し前に出る....がアウトからではどうしても行けない。
戦略的にはアウトに振って、90度立ち上がりでイン側にラインをクロスさせると言う手もあるとは思うのだが、相手はファーマン、そこもしっかりわかっているようで、時にはアクセルオンのタイミングをずらしながら(と私は感じた)ブロックする。

しかし、それが数周続いた後、立川選手はヘアピンの立ち上がりでしっかりと食らいつき、ダウンヒルストレートの中間地点では既にファーマンの横に並び、ついにアウト側からかわした。

時間がかかりすぎた感はあるが....それでもしっかりとオーバーテイクしたのは○であった。

まだまだペースは下がらない。
遥か前方には寿一が居る。ファーマンに引っかかっていた間にかなりの差がついてしまったのだが、それでも立川選手のペースは安定して速く、見る見る距離を詰めたのである。

そして、3,4コーナーで完全にテールについた立川選手は寿一がブロックするほんの一瞬前にアウトに出たのである、そのままオーバーテイク!

少なくても私の記憶では、茂木の5コーナーのアウトからオーバーテイクしたのは、1999年光貞が本山をパスしたときくらいだと思う。しかし、このとき本山は 4コーナーでミスしていて(これは両者が言っているので間違い無いはず)、それを見逃さなかった光貞がかわしたのだった。しかし、今回の寿一は私の目にはミスが無かった。思いきってアウトからかわした立川選手を単純に誉めるべきだろう。

そしてレース中盤タイヤ交換のタイミングが訪れる。
コースでのオーバーテイクをすべて水に流してしまうか、それとも現状維持か、それともさらに出しぬくか。

立川選手がピットインしたとき、トラ、クルム、本山、松田、立川(だったと思う)。上位陣では一番先にピットインすることになった。
ピットイン....60km/hの制限もどかしくピットインする。私の席からは作業は見えない。しかし必至に動くピットクルーがかすかにわかる。
私は心の中でタイムをカウントする。1....2....3.......8秒か、いや9秒か?どちらにしてもあまり早いとは言えないタイムではある。しかし、無事にピットアウトしていく立川選手をみて安心する。

本山がピットイン。またも心の中でカウントする。1....2....7秒か?早い。しかし、事のとき既に立川選手はビクトリーコーナー。抜ける。そう確信した。

次々と上位陣がピットインする、さすがのトップチーム達は無難にピットワークをこなしている。しかし、上位陣のピットワークが一段落した時点で立川選手はなんと2位に居たのである。

前は 10秒差のトラ、後ろは 5秒差の本山。
今年チャンピョンシップを争う(とフジテレビが勝手に言っている)二人の間に割り込んだのである。
しかもペースは今だに速い。

トラはジリジリと逃げて行くが、本山は(もしかするとこの時点で既にトラブルの前兆があったかもしれないが)引き離して行く。
#フジテレビの中継で「本山が迫ります」とか言ってますが、それは大嘘。

つかず離れずの展開で立川選手は得意の茂木でついに表彰台の一角が見えてきた。
が、レースはまた中盤を過ぎたところ。何があるかはわからない。本山が追い付いてくることもあり得るし、逆にトラにトラブルが発生することもあり得る。

しかし、トラブルは立川選手のマシンに訪れた。しかも唐突に。

30ラップを過ぎ 3コーナーを回るところまでは見ていた。そこまででは何も変わりは無かった(ように私には思えた)
しかし、次の瞬間場内放送から 11番立川選手がストップとの情報が。見ると4コーナーの立ち上がりのアウト側にマシンを止めているところが確認できた。

「ミスじゃない」私はそう思った。ミスならば、3コーナーのアウトで砂遊びか、4コーナーの内側にマシンを変な向きに止めているはずである。クラッチが壊れたのか、ギアが入らなくなったのか....(結局エンジンのカットオフだったらしい)

残念である。タラレバは言っては行けないのかもしれないが、トラブルが無ければ....

とにかく、表彰台が見えるポジションに居ることはわかった。
そのままの勢いでまたしても得意な美祢に行って欲しい。


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