レポート
Formula-Nippon 第10戦 鈴鹿トークショー

司会:
今日のトークショーは立川祐路選手、飯田章選手ということで、コスモオイルセルモからのお二人です。その前に、お呼びしましょう。モータージャーナリストの永田さんです!!永田さん、お願いしま〜す。(永田さん登場)ども、よろしくお願いします。
永田:
今、うしろから顔出したのわかんなかっただろ。
司会:
すいません。
永田:
ごめんね遅くなっちゃって。
司会:
いえいえ、よろしくお願いしま〜す。
永田:
フォーミュラードリームのね、記者会見をやってたんですよ。それで今日は6人の選手とお話してたんで、それで今日は遅くなっちゃいました。申し訳ございません。
司会:
今日もだいぶ盛り上がったんですよね。・・・巻きが入りました。
永田:
そうでしょう。
司会:
じゃあ、永田さん。ぜひよろしくお願いします。
永田:
そういう前に、せっかくだから呼んであげてよ。
司会:
はい。それでは、大きな拍手で!!そこのギャルたち、キャーッて言って。(笑)フォーミュラーニッポンドライバー、コスモオイルセルモから、立川選手と飯田選手で〜す!お二人どうぞ!!(ドライバーとキャンギャル登場)
永田:
どうもお忙しい中、ありがとうございました。どうです?今も話したけれども東コース90周っていうのは。立川選手、考えたくない?やっぱり。
立川:
そうですね。考えると、やになっちゃうから。
永田:
今もFD見てて、41周ってやっぱ長かったもんね。
立川:
長いですよねぇ。あの倍以上ですか?あれ以上ってのも・・・。
永田:
あんまり、飯田選手も考えたくない?
飯田:
ん〜。とは言ってもね。走んなきゃしょうが無いですからね。
永田:
そうだよね。でも昨日の朝、ほんと眠そうだったよね。
飯田:
朝・・・朝いましたねぇ。あの後、走り出したらすぐ止まっちゃいました。
永田:
俺に会ったのがいけなかったのかなぁ。そんなことないなぁ。・・・ちょっと予選は不満だったね。
飯田:
そうですねぇ。なんかあんまりうまくまとまんないですね。
永田:
難しいみたいですね。光貞選手なんかでも、ほんのちょっと良かっただけで、タイムはそんなに変わらないんだけど、とにかく1秒の間でほとんどの選手が入っちゃうっていう激戦ですからね。大変だと思いますけれども。でも・・・東コースでやろうっていう話を聞いたときに、最初飯田選手はどんな印象を受けたんですか?
飯田:
いや、ああ・・・でも、主催者側だけの希望で、実現はできないだろうなと思ったんですけどね。
永田:
これ、たぶん不可能だろうと。東コースは。
飯田:
ええ。そうですね。
永田:
でも実際やることに決まって、テストで立川選手は走ったじゃないですか、2日間。あの時ってのは、最初2日間走ったときは、印象ってのはどうだったんですか?とんでもねぇなって思った?
立川:
とんでもないな、と。
永田:
うーん。みんな左側あざ作ってたもんね。
立川:
そうですね。身体はけっこうつらいですね。休む場所ないんで。
永田:
抜くとこ無いしね。抜くとこ無いっていうことを考えると予選の位置って大事だったんだけど、ま、それはもう終わった話だから別の問題だと思うんだけど。90周ってどうなの?タイヤなんかも替えないでいけるの?やったことないからわかんない?
飯田:
替えたらレースになんなくなっちゃうからね。タイヤはたぶんけっこうきついでしょうね。
永田:
タイヤはつらいよね。特にフロントがつらいの?
飯田:
フロントもそうだし、リヤも垂れてくるな。
立川:
そうだね。
永田:
つらいなって、新品の使ってから何回も出てたじゃないですか。シミュレーションしたじゃないですか。タイヤがつらいなって感じ始めるのは何周目ぐらいからなの?立川選手。ペースにもよるだろうけど。あんまり言いたくない?
立川:
いや、まあ、そのときの車の状況にもよりますけど。
永田:
真ん中くらいまではまあまあグッドグリップでいけるの?
立川:
けっこうすぐなくなってきちゃいますね。特にこういうショートコースで常にタイヤ使って走ってるようなところはもう、どんどんどんどん・・・。
永田:
今のね、FDをみなさんもご覧になっていたと思うし、みなさんもピットで関係者の方も見ていたと思うんですけど、ほんとに抜けないなっていうのが実感だよね。
立川:
そうですね。けっこう前がミスんない限りは絶対抜けないですね。
永田:
今回福田君が抜いたっていうのは、1コーナーでうまく外側に一車線分はみ出したところにすぱっと入るか、最終コーナーで少し膨らんで軌道が鈍ってミスしちゃった時にスリップに入って1コーナーで抜くかくらいしか無いのかしら?
飯田:
そうでしょうねぇ。まあ前の車がミスして、なおかつ多少・・・ゆ、譲り合いの気持ちがないと・・・。(笑)
永田:
譲り合いの気持ち。(笑)でもミスさせようとするような動きはするわけでしょ?後ろからいけば。
飯田:
ただやはり、押さえようと思って閉めちゃえば、前に出られないですからね。
永田:
そうですよね。フォーミュラは当たるわけにいかないですからね。ハコのレースはね・・・。チームではどうですか?作戦みたいなものは考えるわけですか?
飯田:
ありません。
永田:
別に無し。とりあえず行け、と。バテさんが。
飯田:
まあ、90周走りきるしかないな、と。
:
途中で入ってくることは、これはやっぱりギブアップじゃないけれども、負けを意味しちゃうから。
飯田:
コース上にいないとしようがないでしょうね。
永田:
権利がないだろうと。でも、美祢のレースもけっこうヨーイドンした後に荒れるじゃないですか。荒れますね。まともに素直に90周いこうとは思わないでしょ?
飯田:
そうですね。自分がつまんない。
永田:
でも頭の中で立川選手とかシミュレーションとか描いてません?こうやったら1周目でこれくらい・・・っていうのは無いの?寿一なんかよくやってるけど。
立川:
何もないっすね。もうとりあえず予選も悪かったんで、しぶとく行く事しか無いですね。抜けないんで。後半みんながだれてきてミスるのを待つしかない。
永田:
そこまで我慢していこうと。
立川:
そこまで我慢、我慢で。
永田:
それ以外に作戦としては立てづらい。
立川:
無理しても、どっちにしろ抜けないと思うんで。
永田:
朝は、でもまあまあ良かったでしょ?朝、全般的にタイム良いし。あんな感じで走れていければ、90周走っていけばチャンスはあるなと。
:
そうですね。タイヤいたわりながら。
:
う〜ん・・・。消極的じゃなくて、なんかやってやろうっていうのは無い?飯田選手。
飯田:
いや、思いますよ。
永田:
消極的じゃないですよね。・・・これが一番勝ち残る方法じゃないけれども、一番高いところに近づく高い方法なわけ?
飯田:
いや、まず・・・車が決まらないとしょうがないですよね。(苦笑)
永田:
決まってないの?
飯田:
決まらないですね。
永田:
決まらないのって・・・もう最終戦だよ?
飯田:
ええ・・・。
立川:
言いたいこと言っておいた方がいいよ。
永田:
言いたいこと今のうちに言っておいた方がいいよ。みんなで。
飯田:
立川こそ言っておいた方がいいよ。
永田:
まずいよ。最終戦だもん。(横から叫ぶ人に)よ、静かにしなさい。・・・最終戦。決まってないのは不満度はどのくらいなわけ?満足度で言うと何パーセントくらい?
飯田:
10パーセントくらいですね。
永田:
うそ?!そんな低いの?
飯田:
いや・・・どうにもなんないですね。
永田:
何でだろう?
飯田:
基本的に、踏める車じゃないとレースにならないですからね。
永田:
そりゃそうだ。
立川:
すぐ車止めて休んじゃうんですよ。いやだから。
飯田:
いや、それ立川。
永田:
ああなるほどな。職場放棄に近いんだよね。
飯田:
それレース中の話だろ。
永田:
(笑)それはちょっとあんまりつっこめないな。立川選手止めてるのあるしな。
飯田:
止めたっていうか止まっちゃってたよな。
永田:
止めたと止まっちゃったではずいぶん違うよ、表現が。
飯田:
どうなの立川さん。
立川:
やんなるとわざと壊したり。(笑)
永田:
それ、社長に全部言いつけてやるぞ。あとで帰って、バテさんに。
飯田:
あれ、壊してるのか。
立川:
壊れてんの。
永田:
壊してると壊れてると絶対けんかに・・・呼べば良かったな。ここに佐藤さん。
立川:
なかなか今まで壊そうと思って壊せるところじゃないんで。壊れるところが。
永田:
そう簡単にいけるところじゃないけれども、とりあえず壊れちゃう。
飯田:
でもやっぱりそうでしょうね。なんでもそうですけど、リズムってあるじゃないですか。走り出していきなり止まっちゃったりとか。
永田:
それ、リズムも何もないもんね。
飯田:
どうにも・・・だからそこで結局進まなくなっていっちゃうでしょ。
永田:
でも満足度10パーセントで戦う時ってつらいよね。
飯田:
それでもレースしなきゃいけないですからね。別に諦めてるわけでも無いし。
永田:
今更誰がどうのこうのとか、自分がどうのこうのとかいう話じゃないもんね。
飯田:
そういう問題じゃないから。
永田:
ま、戦い方は分かりました。でも狙っていける、勝ち残っていければ6位とか5位とか4位とか見えてくるわけでしょ?
飯田:
まあ・・・ね。そういうところまでうまく上がりたいですね。
永田:
真ん中くらいまで、どのくらいのポジションにいたら、入賞圏内とか表彰台とか見えてくるの?
飯田:
やっぱり、せいぜい7.8番手かな。
永田:
真ん中まで10位以内、7.8番手にいて。
飯田:
10位以内にいないと。
永田:
前とどれくらいの開きだったらOKなの?
飯田:
あんまり開いちゃうとどうしようもないでしょうね。
永田:
今の見てても、51秒くらいなんだけども、フォーミュラードリームのマシンね。ちょっと後ろをバックミラーで大きく見はじめると、あっというまにコンマ5秒おっこっちゃうもんね。この差を取り戻すのはちょっと大変じゃない?
飯田:
朝のフリー走行も走ってても、かなり前曲がっちゃうと44秒とか45秒ですからね。
永田:
あれ、空けてくれててもなかなかいけないよね。
立川:
いけないですね。
永田:
譲ってはくれてるんだろうけども、ラインがあるんだろうけども、ベストラインじゃないからいけないでしょ。なかなか踏んでね。スリップつけても1コーナーで並ぶのが精一杯くらい?
飯田:
あのストレートだけじゃちょっと難しいかな?
永田:
そうするとさっき言った、ミスを待つしかないという、40周目くらいまで7.8番手くらいにいて、アタマとはどれくらいなの?15秒くらいだったら大丈夫?
飯田:
15秒けっこうきついでしょ。5秒開いたらもうきついでしょうね。
永田:
じゃあ俺がときどきセーフティーカーとか入れるサインとかすればいいわけ?競技長のところとかいってちょっとクスクスクスっと。「お願いしますよぉ。ちょっとセーフティーカー2回くらい入れてくださいよ」とか言うのがいいわけ?
飯田:
それ面白いかもね。セーフティーカー入れるのいいかもしれない。
永田:
これねぇ。アイディアとしていいよね。・・・誰か犠牲にならないと難しいかもしれないけど。(笑)ずっとクリアな状態だったら、セーフティーカー入れてって言ったって競技長入れられないもん。
飯田:
どうする立川さん。
立川:
20周に1回くらい入れて休ませて欲しいですよね。こっちを。
永田:
ああ、そういうほうもね。とりあえず、ずーっとやってるのきついから、20周に1回くらい入って、2周くらいで良い?セーフティーカー。
立川:
いや・・・もうちょい。5周くらい。
永田:
5周って休み過ぎじゃないの?それちょっと、プロとして。
飯田:
すぐ休んじゃうんだもん。
永田:
すぐ休んじゃうんだよなぁ。
飯田:
テストの時も、ああ疲れたって言って。
永田:
でも、どんな展開になるかわかんないけど、そういう場面が出そうな気がしないでもないですね。今日の場合は展開としてね。回収するのもなかなか大変だから、いきなりイエローだけで撤去されるのも悲しいから、セーフティーカー入れて回収。そうするとまたチャンスが大きくなるのかな?でもそのとき前にいたらいやじゃない?
飯田:
ああ、はいはいはい。
永田:
じゃあ二人が前にいた時はセーフティーカー阻止すればいいかな。(突然立川選手の携帯電話が鳴り、あわてて取り出す)誰から?社長から?余計なこと話すなと。
立川:
切っちゃいました。
永田:
はい、分かりました。でもまあいろんな話がありますけれどもね、この後、決勝90周、どんなレースになるか、果たして希望通りセーフティーカーが出るのか。20周に1回休めるのか、みなさんの目でじっくり楽しんでいってもらいたいと思いますけれども。・・・このかぶっている帽子はところで、オークションにかけてもいい?
飯田:
どうぞ、はい。
永田:
大丈夫?立川選手サイン入り。これは章君もサイン入り?
飯田:
ああ、サイン入ってる。汚れてるのかと思った。(笑)
永田:
こっちは入ってないの?(飯田選手のをのぞき込んで)こっちはあれか?あ、入ってる入ってる。ゴールドのペンで入ってる。じゃあ、これオークションにかけてもらおう。ちょっと司会。司会いるかな?(司会登場)帽子OKだって。
司会:
良いんですか?!
永田:
じゃあとりあえず。
司会:
じゃあまずは・・・。
永田:
これいつももめるんだよな。同じタイプで。同じようにサインが入ってて。値段が違うとあと大変なんだよ。
司会:
そうですね。
永田:
その辺をうまく仕切りながらオークションにかけていただきたい。
司会:
じゃあやはりこちらの・・・。
永田:
先輩から。
司会:
飯田選手の。じゃあ、これ持っていてもらえます?かぶってもらうと、もっといいかもしれないですよ。さあ、髪の毛が接触した・・・。これで5000円は上がりましたから。
永田:
ほんとかおい?
飯田:
じゃあ50円からいってみます。
:
50円から。50円からで下げてください。・・・だめ。上げてくださいね。まずは50円!!(1000円!2000円!)
永田:
誰だ?2000円って言ったときに1500円って言ったのは?
司会:
5000円!!(6000円!)
司会:
6000円!!今画面にテロップと所持金出ましたから。・・・じゃあ6000円決定!!
永田:
飯田選手の希望で、女性の方に是非という・・・そんなこと言ってないか。(当選した人がステージに)
永田:
間違ったことは間違った風に伝えますからね。すいません。(笑)・・・それでは続いて、立川選手のでございます。・・・立川選手7000円からいけって?
司会:
いくらくらいから?
飯田:
70円。
立川:
ななひゃくごじゅうえん。
司会:
750円。OKです。(横で永田さんが飯田選手の帽子のお金をやりとりしている)どうもありがとうございました。
永田:
じゃあ続いて立川選手。
司会:
750円からで良いそうです。750円!!(5000円!!)
永田:
5000円?(6000円!1万円!)え?1万円?(1万2000円!)
司会:
落ち着けよ、お前ら!!
永田:
ちょっと待ってよ。今顔変わってるもん。飯田選手。
司会:
いまね、ぼそっと「俺の時代も終わったなぁ」って言ってましたよ。
永田:
ちょっと、事件だよな、これなぁ。
飯田:
1万5000円って・・・。
永田:
もめるぜ、これ。あとでチーム帰って。知らないぞ。・・・1万6000円?2万円?
立川:
もうちょっと引っ張ろう。じゃあ。
永田:
おいおいおいおい。強気。立川。2万円!
司会:
2万円で良い・・・(2万1000円!)みんな、気持ちは分かった。2万円でじゃんけんしよう。3人で。(じゃんけんで勝負決まる)
永田:
じゃあみんなこっち来て。がんばってもらったんで、握手してもらおう。
飯田:
あの・・・この着てるレーシングスーツを。
司会:
そうですね。10万円くらいで。
永田:
じゃあ、レースどうするんだよ。章!!この後のレースは!!
立川:
個人的にね。(笑)(握手する立川選手)
永田:
みんな、参加してくれてありがとう。・・・そんなわけで、我々のトークショーも、短かったですけど、オークションもお開きでございます。
司会:
じゃあ、たくさんのお客様がいらっしゃいますんで、熱いメッセージを一言ずつ。飯田選手からどうぞ。
飯田:
そうですね。90周のレース、最後まで生き残って、チェッカーを最後ですから受けたいと思いますんで、最後まで見ていってください。
永田:
はい。それでは立川選手。
立川:
長いレースだと思うんですけど、精一杯がんばりますので、応援よろしくお願いします。
飯田:
2万円分がんばんないとなぁ。(笑)
:
みなさんの応援がね、すばらしいエネルギーになると思いますので、楽しみにしてます。みんな、どうもありがとうございました!!
:
ありがとうございました!!永田さんもありがとうございましたぁ!!(退場)

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