レースレポート
Formula-Nippon 第9戦 茂木

[その1(かもさん)]

その1

予選日

いつものように朝早くサーキットに入る。
晴れている。気温は上がる傾向にありそうだ。

フリー走行

ピット上最終コーナー側でチェック。

どうも安定していないように見える。ばらつきが多く、良いラップもあるのだが、悪いラップもある。
タイム自体はそんなに悪くないようではあるが、特に良いとも思えない。

予選1回目

かなり暑くなってきた。S字内側→S字外側(V字)で観戦する。

道上が良い。春に同じ所で見たローラは見るからに遅かったのだが、それを感じさせない。茂木で MCSがテストされているだけに自信を持ってここにきたのか。

立川選手はどうもタイムが上がらない。
美祢のときは序盤から上のほうに名前があったので安心してみていたのだが、タイムの出方が良くない。

結果的には 4位のポジション。だが、なんとなく単純に喜べなかった。

予選2回目

グランドスタンドへ移動。
茂木は抜けない。本当に抜けない。グリッドが重要である。

問題はニュータイヤの投入タイミングだ。
美祢のときはドンピシャであったと思う。今回もうまく行って欲しいと願う。
セッション残り 20分。立川選手ピットアウト。この時点で何人かのドライバーはニュータイヤを投入しているらしい。

私はここで立川選手もニュータイヤであると思っていた。
「早過ぎる....」

そして、出て行ってコントロールラインを通過、タイムアタックか?と思ったが、そのままピットイン。しかもいきなりカウルを開け始めた。
「げ、トラブル?」
この時点での順位は後方、10番以降であったか....このまま走れないと、15番手とかに沈む可能性すらある。これはまずい....

と見ていると、カウルが乗せられ、タイヤを履き替え始めた。このとき、セッション残りは 10分無かった。
トラブルで無かったという安心もしたが、今度は逆に「遅すぎる」と思った。
既に本山、トムコロ、光貞....とニュータイヤでの走行をしており、タイムが上がってきている。

道上が上位に上がる。恐るべしMCS。由良さんの苦労が道上の手によって報われるかもしれない。
上位は本山、光貞、トムコロとなっている。

本調子ではないが、それでもセカンドローには食い込んで欲しい。
そう願いながら、徐々にタイムアップする立川選手の走りに注目する。

今回ニュータイヤでのアタックは 3,4周目にベストな状態となっているようだ。上位陣のほとんどがニュータイヤの 3,4周目でベストラップを出している。

ニュータイヤ 3ラップ目。来た!
しかし、4番手。個人的にこのタイミングで中企の間に割り込んで欲しいと思っていたが、それに届かない。まだ次のラップもあるか....と、ちょっと首をかしげた、その直後「やっちゃったよ」と友人の声。
指差す方向で立川選手オーバーラン。場内には「勢い余って立川選手コースアウト」の声が....(--;

タイヤが一番おいしい時だった。前も空いていた。最大のチャンスを逃してしまった。
なにかがかみ合っていない。そんな感じだった。

結果、道上に届かない 5位。
単にグリッドだけを見ると決して悪くないのだが、納得のできない予選となっていたことは事実だった。

そして事実上後が無い本山、既にPPを獲得した後の最終ラップでタイム更新、気合が入っているのが、よくわかる....
それにしても、MCS道上のこのグリッド。明日のレースでも大注目であろう。

決勝日

フリー走行

ピット上最終コーナーよりでチェック。

ちょっとばたばたしていたので、序盤の記憶があまりない。(^^;
さて....と本腰を入れようとしたその直後、立川選手コースアウトの情報が。(爆) 「をいをい....大丈夫なのかぁ?」と不安が募る。
結局コースには戻してもらったようで、周回を重ねるが、どうもピリッとしない。 あくまでも参考にしかならない順位ではあるが、7番手はあまり誉められたものではないかもしれない....

決勝

ダウンヒルストレート中間スタンドで観戦。

茂木は抜けない。本当に抜けない。グリッドが重要なことはもちろん、スタートも重要である。
美祢のスタートは良かった。あれを再現して欲しい。

そして、スタート。

なんと道上が好スタート、1コーナーまでのわずかなストレートで 3台をかわしてトップで1コーナー!これは驚いた。

そして、その後ろの立川選手は....失敗だ。2コーナーを抜けてきた段階で既に1台(正美)にかわされていた。しかし、動きは悪くない。
3コーナーで無理にこじ開けるように入っていった。(ように見えた)

(この3。4コーナーは私の席からマシンが見えない)

と、次の瞬間、3コーナーで砂煙が上がった!
正直ここで「あ、やっちまったな」と思った。(^^;
が、ストップしたというアナウンスは無い。

5コーナーの侵入で順位が確認できなかったが、S字をクリアしてきた順番は、正美、山西、立川の順番だった。

やっぱり、3コーナーではらんだのは立川選手だった。(ビデオでも確認)
抜かれた後(スタートミス)の後、無理をして順位をさらに落とす。これは美祢で光貞に抜かれた後、意地を見せて野田にも抜かれたあれと同じか....
もったいないとは思うが、それが立川選手なのか....と思う。

その後はつかずはなれずで淡々とレースが進む。
後ろの加藤選手は離れている。後ろを見る必要がないだけ楽かもしれないが....

私はこの時「山西か立川のどっちか(もしくはどっちも)はミスしてレースを終えるかもなぁ」と漠然と思っていた。(不吉だが)

レースはついに道上を本山が捕らえ、レースをリード。
レースの 2/3を守った道上に拍手。

まもなくレースが終わる。
立川選手は 5コーナーでちょっと山西にくっついたかな?と思った後の S字立ち上がり、立川選手が前だった。

極端なペースの違いが無かっただけにこれは山西のミスだな。とは思っていたが、何にしてもなんとかポイント圏内に入った。
この直後、山西はストップ。トラブルだったようだ。
#ただし、立川選手が抜いたのとの因果関係は不明。

そしてそのままフィニッシュ。6位。1ポイント。

久々にポイントは取った。
が、もっと前に行けたはずの予選、スタートの失敗、3コーナーでのオーバーランとあまり良い週末ではなかったかもしれない。

レースは本山が勝ち、チャンピョンシップでトムコロに迫る。道上が2位に残り、MCSの本領を発揮する。

オーバーテイクは相変わらず少ないが、見ごたえのあった秋茂木。
その役者に立川選手の名前が出てこないのが残念であった。


[1999トップ]