[その1(かもさん)]
#誰かさんが 2シーターに当たったのはこの際、無視。(笑)
Aコーナーに行く。
まだ天気はもっているが、かなり雲行きは怪しい。時折ポツポツとくる。
最初にタイムを出しておかないと、いつ振り出してもおかしくない。ということは、速めに動き出し、セッティングは朝の内に出していたチームが上に来るかもしれない。
しかし、2回目が雨になる保証も無い。ニュータイヤをいつどのようなタイミングで使うかがかぎとなりそうだ。
立川選手は序盤から積極的に走る。
動きは悪くは無いようだ。しかし、放送が聞き取りづらく、状況がわからない。
どうも 7,8,9番手あたりをうろうろしているようだ。
美祢とは性格の違うサーキット。美祢テストの好調をここに持ってくるのは難しいのかもしれない。
しかし、その中でも絶好調トムコロはタイムを出している。
寿一もレイナードを得て、さすがの走りである。
本山は攻めきれていない感じもするが、結果は悪くない。
やはりこの辺はさすがと言うべきなのだろうか。
立川選手は最近のグリッドとしては平均的なグリッドと決まる。
ちょっとタイミングが悪かったようで、決して感触は悪くないとは思った。
#今までだと、このタイミングの悪さで沈むこともありえただけに。
案の定....というか、雨が降っている。
動くチームは少ない。セルモも全く動きが無い。
結局雨が降り続き、グリッドは1回目で決まった。
決して良い順位とは言えないし、直後が道上と言うのもかなり怖い。
すっかり晴れた。昨日とは違い、暑い。
ヘアピンに行く。
トムコロは相変わらず攻めている。ヘアピンのアプローチでフロントのイン側からタイヤスモークが上がる。ぎゃりぎゃり言いながらヘアピンクリア。見た目で速そうだ。
ヘアピンでもう一人攻めている感じがするドライバーがいた。それが立川選手である。
トムコロのように一瞬インフロントからタイヤスモークを上げ、きっちりインに食いついている。立ち上がりの鋭さはトムコロが上と言う感じもするが、負けていない。
ふと後ろ(コントロールタワー)を見ると、なんと11番がトップに立っている。
フリーとは言え、久々に見る11番のトップである。レースを占うには重要な決勝日フリー走行、ここでタイムが出ているのは好材料と言える。
結局 3位まで下がるが、逆にいうと多くのドライバーが上回れなかったのである。つまりレースのペースは決して遅くないことはわかった。
「うまく行けばポイントが見えるな」とこの時点で思った。
#久々に立川選手の結果ではしゃぐことができた気がする。(^^;
観戦場所は毎度毎度の1コーナーである。
スタートが切られる。
立川選手の順位はほとんど変わっていないか。スタート失敗ということが避けられたので一安心する。
実はあまり他の選手を見ていなかったのだが周りでは「道上すげ〜」との声が上がる。
げげ、4位?こんな上まで上がってこれるのか?フライング?などと失礼なことを考えながらも、序盤の攻防を眺める。
立川選手は朝のフリーの好調さが如実にレースに現れている。
ポンとペースが上がり、前に食らいつく。
今までにも何回か書いてきたが、私は立川選手はスタート直後のペースアップができないという弱点があると思っている。
しかし、今回のレースではそれがなく「ついていける」のではなく前を攻めたてる走りができていたと思う。
#FISCOというコースレイアウトを差し引いたとしても。
ダンブレックをオーバーテイク。
最近元気のないダンブレックではあるが、きれいにオーバーテイクした。その直後、スリップにつかれることもなく、引き離す。
良いレースをしているな。 私は単純にそう思った。
1位トムコロ 2位寿一 3位本山のペースは速い。勝ち方を覚え勢いがあるトムコロ、レイナードを得て本来のスピードを取り戻した寿一、何かがおかしいがそれでもペースを守れるチャンピョン本山。この辺はさすがである。
一方その下は熾烈。 大混戦である。ミスったドライバーがポイントを失う。そんな展開だった。
光貞が接近する。
スタート大失敗の光貞、私は今回は眼中になかった(失礼)
レースが後半に差し掛かろうかというとき、この集団のペースがちょっと上がった。
しかし、立川選手はそれについて行けない。前との間隔が少し空き、後ろとの間隔が詰まる。
「やばいな」と思った次のラップ、立川選手はオーバーテイクされる。
ここはちょっと残念であったが、しかし立川選手はそれ以上抜かれない。
なんとか持ちこたえ、レース終盤を迎える。
PitFMから「立川選手ダンロップでストップ」の声が聞こえた。
状況がわからない。接触したか、単独のスピンか....
いずれにしても立川選手は1コーナーに戻ってこない。
う〜ん、残念だ。それしか言葉が出てこない。
Bコーナーにいた人の話を聞くと、やはり単独のスピンであったらしい。
しかし、今回は良いレースであった。 得意の美祢に向けて、期待が持てるか。
多くの方がご存知の通り、第7戦富士に TMSは姿を現さなかった。
もちろん事情はあるのだろうが、こういうレース以外の部分(しかもいい話ではない)で FNが新聞に載ってしまうということが非常に残念である。
黒澤選手とシュワガー選手は上り調子で「さぁ、これから」というときだったと思うだけに彼らの気持ちは想像を絶するものであろう。
昨年立川選手は TMSに在籍していた。もしも今回の出来事が昨年起こっていたら....と考えると、怖い。
巻き込まれたすべての人にエールを送るとともに、このようなことが今後起こらないことを祈りたいと思う。
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