レースレポート
Formula-Nippon 第5戦 鈴鹿

[その1(いでっち)][その2(かもさん)]

その1

7月4日鈴鹿FN決勝

☆朝

立川選手のバースデーイヴ。今回はおとなしくテレビ観戦のつもりだったのですが、いてもたってもいられなくなって、結局決勝日だけ鈴鹿に行くことにしてしまった。

サーキットに到着したのが明け方の5:30。昨日は雨だったというのが嘘みたいな良い天気。本当に今年はポンチョいらずの観戦で嬉しい限り。

ゲートオープンするとまず2シーターフォーミュラに応募。でも当たってしまうとせっかく用意した立川選手へのプレゼントを渡せなくなってしまうので胸中は複雑(^^;;。

☆フリー走行

フリー走行は最終コーナーで観戦。昨日ドライで走り込めていない各マシンが一斉にスタート。立川選手もコースイン。10分ほど走ってピットインするが、それから全然出てくる気配がない。またセッティング変更に手間取っているのだろう。その間にトムコロネル選手が1分51秒33のトップタイムを出し、その後も順調にタイムを上げていく。

コースは昨日の雨のせいで、2コーナーとデグナーのあたりが滑りやすくなっているらしい。苦労しているドライバーも多いようだ。

立川選手は19分に再びコースに出るが、全然タイムは良くない。3周走ってまたピットに戻ってしまった。終了間際に1周だけ走ったのだが、結局立川選手が19位、飯田選手が20位というセルモは散々な順位でフリー走行を終える。まさに「ローラみたいなレイナード」である。こんなんで決勝は大丈夫なのであろうか・・・。

☆ピットウォーク

F3の決勝が終わって12時からピットウォークが始まった。2シーターには当たらなかったので花束を持ってセルモ前に直行。立川選手が出てくるのを待つが、気配がない。

中の様子を窺いながら待つこと約30分。ついに私たちの前に姿を現してくれた。たちまちサイン責めに。「お誕生日おめでとうございます!」と無事花束を渡すと、立川選手の方から握手をしてくれた。ああ、鈴鹿に来て良かった(*^^*)。

ひっきりなしに求められるサインと写真撮影にとても応じられなくなった立川選手を見るに見かねたスタッフが、ファンに1列に並んでもらい、サインと写真撮影を交互にお願いするという方法に。最後まで笑顔で応じていた立川選手。ほんとうにありがとうございました。

レース直前の選手紹介では最初に紹介されたドライバー達がしゃべりすぎたのか、時間がなくなってしまい、立川選手はほとんど何もしゃべることができなかった。うーん残念。

☆決勝

決勝はシケインで観戦。お昼を食べながらスタートを待つ。

13:30にコースイン。14:00にレースはスタート。フォーメーションラップ早々に道上選手がオイルを撒き散らしてしまった。コースが汚れたので再スタートになるかとおもいきや、そのままスタート。S字コーナーの辺りからものすごい砂煙があがっている。オイルの上にまいたものらしいが、こんな危険な状態でスタートさせたのかと思うと、本当に不思議である。案の定ラルフファーマン選手がスピンしてしまいそのままリタイア。どうやらダンブレック選手に接触したらしく、予選好調だったダンブレック選手はやむなくピットイン。

今日のシケインは大荒れの予感。1周目からいきなり本山選手と黒澤選手が接触。そこをうまくすり抜けてトップに躍り出たのが今回からレイナードに乗り換えた影山正美選手。光貞選手、トムコロネル選手がそれに続き、本山選手はなんとかその後ろにつく。2周走って立川選手は9位。影山正彦選手を追いかける。

3周目、またもシケインで本山選手と脇阪寿一選手がそれぞれスピン。寿一選手はコースに戻れたのだが、本山選手はそのままリタイア。かなり悔しそう。これで立川選手は8位になる。6周目に立川選手は影山正彦選手を抜き7位に。影山選手はその直後にシケインでスピンしてしまいリタイアとなる。このあとは金石選手を先頭に立川選手、黒澤選手の6位争いが繰り広げられる。ローラの金石選手もなかなか抜くチャンスを与えないので、徐々に後方にいたシュワガー選手とクルム選手が追いついてきてしまう。

10周終えた順位は独走態勢に入った影山正美選手がトップで、以下、トムコロネル、光貞、野田、田中、金石、立川、黒澤、シュワガー、クルム、加藤、山西、デルフラー、川本、寿一、飯田、ダンブレック、玉中。

マシンの性能ではTMSの方が上。ついに18周目、シケイン侵入で黒澤選手が立川選手を追い抜いてしまった。必死に抵抗する立川選手。ストレートで並ぶが抜かすことはできない。金石選手を抜いたので順位は7位に戻るが、黒澤選手との差は徐々に広がっていく。背後からは山西選手がじわりじわりと近づいてくる。1周1秒の差のあるマシン。最後まで抜かされないで欲しいと祈るばかり。

23周、飯田選手がスプーン立ち上がりでスピン。立川選手も良くはないが、飯田選手はどん底である。25周を過ぎて、野田選手と光貞選手の白熱したバトルが展開される。一方シュワガー選手はシケインを直進してしまいリタイア。30周の時点で生き残っているドライバーは正美、それを必死に追うコロネル、野田、光貞、田中、黒澤、立川、山西、寿一、加藤、クルム、デルフラー、玉中、の13台となった。

ラスト5周の見所は、表彰台をかけた野田選手と光貞選手のバトルと、田中選手と黒澤選手のバトル。チャンスを虎視眈々と狙う光貞選手は、ラスト3周で勝負に出る。抜きどころはやはりシケインだけなのか、チャンスは少ない。黒澤選手はラスト2周のシケインで田中選手を抜き5位に上昇。立川選手と山西選手の差は後半はあまり詰まらなかったのだが、前を行く黒澤選手との差はかなり広がってしまったので、このまま行けば7位完走は間違いなしというところ。

そしてファイナルラップ。正美選手は余裕のチェッカー。コロネル選手も無事に2位表彰台。このまま行けば正美選手は野田選手とともにレイナードに乗り換えた直後の表彰台かと思われたが・・・また光貞選手がやってしまった!!シケインで野田選手を追い抜こうとして接触。両者とも走り出したが、黒澤選手と田中選手に先に行かれ、2人とも表彰台を逃すという結果になってしまった。

立川選手はチェッカーの後、飯田選手をマシンに乗せてピットに戻ってきた。これってペナルティにならなかったかしら、とちょっと心配。

セルモのマシンはあのスピードが限界なのか、もう少し黒澤選手の近くにいれば、シケインの混乱の隙に6位入賞もありえたかもしれない。菅生ではARTAの2台もレイナードになるので、勝負はますます厳しくなりそう。

ああ、早く最高のセッティングを見つけてください。そして早く表彰台に上がったときの最高の笑顔を見せてください。

その2

土曜日に仕事が入っていたために今回の鈴鹿は見に行けないはずだった。が、ど〜しても行きたかったので(^^;)決勝日だけ観戦。土曜日の夜中に出発する。

決勝日

晴れている。かなり暑い。

フリー

都合で最終コーナーで見る事になった。シケインが遠いのでよく分からないが、どうもそんなに調子がいいようには見えない。
放送でもほとんど名前が出ない。状況がわからないままにフリーが終了する。

移動中フリーの結果が聞こえてきた。なんと 19番手。飯田さんが 20番手。しゃれにならない。(--;

前回のレポートでも書いたが、やはり立川選手どうこうではなく、セルモが完全にハマっていると感じられる。予選も混乱したとはいえ、14番手。混乱した状況でそのまま混乱して順位を下げてしまうのでは、やはりいろいろ課題があるように思える。

インパルがレイナードに切り替えた。そして、あの結果である。今後 ARTAもレイナードにスイッチしてくるし、元々混戦である FN。上位をねらうのはかなり厳しくなってくる。

う〜む、困ったもんだ。

ピットヲーク

そういうわけで、いでっちが買った花束渡しにピットヲークに行く。

セルモは相変わらずマシンをバラしてる。(^^;;

延々待たされ、不安になったのでそこら辺にいた(^^;)コスモのシャツ着てる人に「出てくるんですか?」と聞いてみる。「わかんないですけど、出てくると思いますよ」との返事。

しばらく待つと、ついに登場。無事花束を渡すことができた。とりあえず、一番でかいので(笑)、よしとしよう。(なにがだ)

決勝

観戦ポイントはシケイン。

フォーメーションで道上がオイルをばらまく。その処理が完全に終わらぬまま、スタート。(これに関して、個人的には文句を言いたいが....)

今回のスタートは無難に決めたようだ。(たぶん)

シケインで黒澤と本山が絡む。シケイン大混乱!

が、立川選手は無事に通過できたようだが、やはりこの辺はかなり混乱気味。正美が逃げるが、トムコロのペースは悪くはない。

立川選手は金石の後ろにつく。と、同時に黒澤からつつかれる展開。金石のペースは上がらない。後ろの方があきらかに速いのだが、抜けない。ここで引っかからずにずばっと行けるとポイントのチャンスも、表彰台のチャンスもかなり多くなると思うのだが....

しかし、相手は金石。簡単に抜かせる相手ではない。リスクを犯すか、ミスを待つかの選択にはなる。立川選手はこういう場合後者を選ぶ(場合が多いと私は思っていたりする)。

しかし、後ろの黒澤は前者を選ぶ。ついに立川選手をオーバーテイク。シケイン立ち上がりでやや無理が来るが....1コーナーでは押さえる。う〜む。

んで、同じ周回立川選手は金石をオーバーテイクするが、黒澤との差は徐々に広がる。マシン的にしんどいか....

レース後半。

という 2台ずつのバトルとなる。それぞれは間隔が結構広い。

トムコロはシケインでスピン。これで正美は楽になり、久々にまともに走れた感動と、優勝の感動を味わうか....

野田はややきびしそうである。というか光貞の動きはいい。最終ラップシケインで光貞勝負。またぶつかっての順位変動だが....あそこでしか行けないのか、まあ、しょうがない。しかし、この接触で後ろの田中黒澤に抜かれ、表彰台を奪うには至らず。

田中黒澤は順位が入れ替わり(?あれ?記憶がない(爆)、黒澤表彰台へ。

問題の立川山西は山西が終盤ペース上がらずにチャレンジする間隔にはならなかった。(タイヤが終わってたのか?)

予選 14位からの 7位フィニッシュ。まあ、序盤の混乱を避けられた事が大きいがなんとか完走。まあまあの結果ですか....


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