レースレポート
Formula-Nippon 第3戦 美祢

[その1(かもさん)]

その1

5月22日(土)予選

晴れ。とても良い天気。昨年の春美祢は予選日は土砂降りだったのを思い出す。

フリー走行が始まった。最終コーナー付近で見る。

なにを目標にして走っているのかわからないが、とりあえずトラブルなどはないようだ。得意の美祢のはずなのに、タイムの上がり方は良くはない。ちょっと気にかかるが、まあよい。

予選1回目

かなり気温は上昇。おそらく路面温度もかなり上がっていると思われる。
結果的には予選9番手....トップからも結構差がある。個人的にはここでセカンドローの一角を占めて欲しいだけにあまり良くない立ち上がりに思えた。

予選2回目

ここからが本番である。しかもラスト10分程度になるとラバーグリップなどが大きく影響するらしく、かなりのタイムアップが期待できる。

クリスマスツリーには 11番が上らないままに時間が進む....さすがに 1度くらい出てもらわないと(出てたかもしれないけど(^^;)見ているほうも不安になる。
版分を過ぎた段階だったかに、ちらりと名前が出た。が、すぐに 7位以下に埋もれて行く。

どうも、今回の美祢は「9.10番手あたりがいっぱいいっぱいか?」と不安になる。

残り10分を切り、本格的なタイムアタックが始まった。

まず最初にタイムを出してきたのが、TMS勢。黒澤、シュワガーとタイムを出してきた。 黒澤、シュワガーが並ぶ。ここで立川選手が 2位(だったと思う(^^;)に浮上....そしてその次のラップ(だったと思う(^^;)にトップ浮上!

をを!来た来た。ここから!ここから!と、先ほどまでの不安はかき消され、うきうきしながら予選を見る。

が....立川選手はラップを重ねるが、タイヤが終わったのか、トラフィックに引っかかったのかタイムは伸びない。

上に5次元の2台、ファーマン、ダンブレック、シュワガーの外国人勢が次々と立川選手のラップを上回り、あっという間に11番はクリスマスツリーから消えた。(--;
予選は最後の最後にやはりルマンの2台、中企の2台が独占して終了。特に本山の最後のラップは脱帽であった。

結果は10位。フリー走行、予選1/2回....常にここら辺のポジションで終わることになってしまった。期待していたものが大きかっただけに残念。
美祢はそんなに抜けないサーキット。また、スタート直後に荒れる事も多い。グリッドは重要だったが...

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5月23日(日)決勝

雨はまだ降ってない。結構寒い。観戦ポイントはバックストレートスタンド。ここは1コーナー、2コーナー、バックストレート、3コーナー入口、1ヘアピン、左90度、2ヘアピンまでがかろうじて見える。

フリー走行、とりあえずトラブルは出ていないようだ。順調に周回を重ねたようだ。
順位は....12位(だったらしい)やはり中段に埋もれている感は否めず。

シビック決勝スタート直後から雨が振り出した....

特別フリー走行が行われる。わずか10分....ここでセッティング云々と言っているようでは話にならないと思われる。この辺はセルモのチーム力なら大丈夫か....

決勝スタート

雨はかなり降っている....フォーメーションが終わり、10番手というポジションではなにが起こるかまったくわからない....あっという間に消えない事を祈りつつ、スタートの瞬間を待つ。

1,2コーナーをクリアしてきたマシン達....ここで本山がまさかのスピン。今回は山西もちゃんとスタートしている。水煙でまったく状況がわからない。
私の目の前を通過した段階では立川選手は 12位のポジションに居たと思われる。(本山が消えていたので、おそらくスタート大失敗なハズ)

とにかく無事にスタートできた....と思う間もなく、3コーナー立ち上がりで多重のアクシデント。誰が発端なのか、誰が巻き込まれたのかもまったくわからない。

私はここで「赤旗だな」と思った。少なくても 2台のマシンが 3コーナーの立ち上がりで横を向いていたのだから....しかし、レースは続けられた。

2ラップ目....トムコロ、ファーマン、クルム、ダンブレック(だったっけ?)のとにかく外国人勢が上位を占める。
「美祢は外人しか勝てない」というジンクスを思い出す。そして、それを破った本山は既に居ない。どんなレースになるか期待が膨らむ。

そして、立川選手は(たぶん)6位で2ラップ目に突入してきた。
混乱に巻き込まれずに順位を着実に上げられたようだ....これは予選の不調を忘れさせるのには充分な幸運であったと思う。

が、その直後赤旗....原因はメインストレートのクランク付近でクルムとOSAMUのマシンが大破した事によるものである。

(この辺の状況は現地ではまったくわからず)

OSAMU選手の状況が心配になりつつも、あのまま進んでいたら....と考えずには居られない。
PitFMも状況がわからないままに時間だけが進む。中止もあるかな?と覚悟を決める。

再スタート決定

一時、本山、山西、光貞などがピットスタートという情報が入り、立川選手モード突入中の私は「ニヤリ」とする(^^;)....が、そんなことはなくて、そのままのグリッドで、ペースカースタート。

3,4周のペースカーランが終わり、混乱も無く1,2コーナーをクリアする。立川選手の順位は変らない。(当たり前か....)

で、レースラップが始まる。立川選手は1ヘアピンの立ち上がり〜左90度〜2ヘアピンの突っ込みがかなり鋭い。(ように見えた)
私は「あそこじゃ行けないと思うから焦らないで欲しいな....」と思ってはいたが、それはどうやら通じなかったようだ。

レースラップの 2周目(3周目かな?)、シュワガー(?)(注)に左90度で接近しそのまま吸い込まれるように2ヘアピンのインにノーズが入り込む....が、無理。
ハーフスピン状態になり、動けず、リタイヤ。

注:どうやら薫一だったらしい。(--;

大混乱の1回目のスタートを無難に過ごした立川選手だったが、混乱せずにスタートした2階目では、真っ先にリタイヤしてしまう事になった。

もちろん本人の気持ちはわからないが、2回目のスタートで、立川選手にはちょっと焦りがあったんじゃないかな?と思った。

レースはかなり面白い展開となった。雨のファーマンには追いつけなかったとは思うが、トムコロのペースは決して速くはなく、あのときリタイヤしてなければ....と思うと非常に残念ではあるが、レースにレバタラはない。次に期待するしかないと思う。

頑張ってください、立川選手。

記憶だけを頼りに書いているので、多少の誤りが含まれる可能性があります。ご了承下さいませ。(^^;;


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